
樋掛忠彦院長
2011年1月24日にオープンする新病院では、精神科スーパー救急や急性期医療、児童思春期医療、依存症医療、医療観察法医療に力を注ぎます。
ただ、専門医療だけに特化する考えはありません。長野県の精神科医療の中核病院として、地域医療も担っていく方針です。患者さんの社会復帰を進めるため、生活訓練施設や福祉ホームといった社会復帰施設、家族会や自助グループなどの地域組織と連携し、地域医療体制を実させたいですね。
入職後1、2年で、精神保健指定医のケースレポートに必要な症例を、駒ヶ根病院だけで集められます。駒ヶ根病院は、南信医療圏(諏訪、上伊那、飯伊)の精神科医療を担ってきましたので、症例については種類、量ともに豊富です。精神保健指定医の取得を希望する先生が症例を奪い合うようなことはありませんので、安心して指定医取得を目指せます。 過去に、ここで精神保健指定医を取得された方で、ケースレポートに困ったという話は聞いたことがありません。新病院は、児童思春期病棟を備えますし、ケースレポート作成時に児童思春期と並んで、比較的難しいと言われる器質性精神障害の症例もあります。
常勤医師8人中、6人が精神保健指定医ですので、指導体制は整っています。症例数、指導医が揃っていますので、精神保健指定医の取得に最適な医療環境です。ここで精神保健指定医をとって、長く勤務していただけると嬉しいですね。
同僚の先生にも聞きましたが、全人的な精神科医療つまり、地域医療だけでなく、児童思春期や依存症、スーパー救急といった専門医療を経験できることです。とくに、児童思春期部門を独立、専門化している病院や、スーパー救急に取り組む病院は少ないですから、精神科医療の中で将来の専門領域を検討している先生には良い経験ができると思います。
ただ、地域の精神科医療の中核としての病院の役割もありますから、専門分野を突き進むだけでなく、地域医療にも携わっていただきます。先生の希望を聞いて、地域医療に携わりながら、専門分野にも関わっていただく、そういう体制を組んでいきます。
精神科の地域医療と専門医療をともに身につけられるので、精神科医としてのキャリアを幅広く築いていけると思います。精神保健指定医の取得を目指す若手の先生にとっても、将来開業を考えている中堅の先生にとっても、いい経験を積めることでしょう。
東京や大阪といった大都市と、ここのような地方では事情が違います。長野県は、精神科医療圏が3カ所に分かれていて、患者さんが1カ所に集中することはありません。依存症でも、大都市部では薬物依存の患者さんが多いと聞きますが、ここではアルコール依存の患者さんがほとんどです。
それと、時代の変化もあると思います。昔と違って、統合失調症の患者さんでも、暴れる患者さんは減ってきています。
一般的に病院が新しくなると患者さんは増えますし、新しい病院の機能を考えますとなおさらです。そこで、外来での負担を軽くしようと考えています。
具体的には、初診の患者さんについては、精神保健福祉士や臨床心理士が予備面接をして、その上で患者さんの状態に合わせて、担当医を決めて診察することにしようと思っています。そのため、既に精神保健福祉士と臨床心理士を増やしています。 電子カルテも導入しますので、事務負担もなるべく減らしていくつもりです。
チーム医療の時代ですし、スタッフと気さくに話せる先生ですと嬉しいですね。当院では、医師と看護師、精神保健福祉士、臨床心理士らが参加する「支援会議」で患者さんの治療方針を決めています。患者さんとの1対1のやり取りですむ時代ではないですから、患者さんはもちろん、スタッフとも積極的に会話できる先生に来ていただきたいです。
それと、これはうちに限らず、精神科に共通することだとは思いますが、患者さんを全人的に、一喜一憂しないで診ていける人は精神科医に向いていると思います。精神科は外科などと違って、新しい技術をどんどん覚えていくところではありません。技術の吸収は気長にやっていけば良いですが、その代わり、患者さんやスタッフから情報を引き出したり、引き出した情報を診療につなげる技術が求められます。
精神科医という仕事柄もあって、お互いのメンタルヘルスについて意識が高いですね。仕事でのやり取りを見ていますと、さりげなく仕事のアシストに入ったり、受け持つ患者さんの数が偏らないように引き継いだりと、お互いに気を配っていることが良く分かります。
とくに、うちは研修に力を入れていますので、学会や研修に参加する場合、お互いに協力し合って、仕事を代わったりと、気持ち良く送り出しています。症例だけではなく、研修でも「学びたいことが学べる」と、先生からの評判は良いですよ。 職場でこのように協力し合っていますから、医局の雰囲気もアットホームですごくいいです。業務以外でのストレスは無いと言っていいでしょう。ベテランと若手がフラットな関係で、生き生きと働いている姿を見られるのは、院長としても嬉しいものです。
長時間の残業は無く、オンコールも基本的にありませんので、プライベートの時間を大事にできる職場です。精神保健指定医の資格をもっていない先生や研修医が当直のときには、順番でオンコールに対応していますが、基本的に無い状況です。当直回数は月に4〜5回程度ですが、眠れないことはほとんどありません。休暇も、交替で1週間程度取っています。
福利厚生につきましては、自前の宿舎を用意していませんが、近隣の看護大学の宿舎を利用できます。4LDKの広い部屋を4万円で借りられますし、ご自身で賃貸される先生には住宅手当を支給しています。また、学会に出張する場合の旅費を負担するなど、福利厚生は充実していると思います。
女性医師には、育児中でも安心して働けるように配慮しています。小さいお子さんがいる先生の場合、土日の当直は外したり、回数を軽減したりと、助け合っています。
女性への配慮は、医師だけではなく、職員も同様です。産休、育児休暇はきちんと取得できます。医局含めて病院全体で、女性が働きやすいように、何か困ったことがあったら相談できるように配慮する雰囲気を作り上げています。 実際、2人の女性医師が育児を行いながら活躍していますので、女性医師にとって働きやすい職場だと胸を張って言えますよ。
生活に必要なものは何でも揃いますし、不便を感じることは無いと思います。それどころか、過去に「住みやすい街」ランキングで第1位になったことがあるくらい、住み心地がいい街ですよ。
高速道路のインターチェンジが近くて交通の便はいいですし、中央アルプスと南アルプスを望める、豊かな自然に恵まれた街です。実際、山が好きで、この環境にひかれて来たスタッフもいます。都会の生活に疲れた方や、自然が好きな方、一度ここに来て、素晴らしい生活環境をご覧下さい。