医師紹介会社へ登録すると、エージェントから事前面会を打診されますよね。エムステージが運営する「Dr.転職なび」にご登録いただいた医師の先生にも、エージェントとの事前面会の実施をお願いしています。
医師の方からすれば、「忙しいのにわざわざ事前に面会する必要があるの?」と思われるかもしれません。
しかし、実は医療機関への求職支援を行う上で重要なことの1つに、医師とエージェントによる事前面会の時間があります。
なぜ面会が重要なのかというとさまざまな理由がありますが、とりわけ大きな3つの理由をご紹介します。
理由1:求人提案のために、医師のことを知る
エージェントは事前面会あるいはオンライン面会を通して、先生が挙げた希望条件の中から、絶対に譲れない条件と多少融通を利かせられる条件に整理を進めます。
お互いに顔を合わせるからこそ信頼も高まり、具体的にお話しいただけることも多いことでしょう。
お話しする時間はケースバイケースですが、長い時間をかけてお話を伺うことも珍しいことではありません。
エージェントは、先生ひとり一人にマッチした求人情報をご提案するために、希望の細部までしっかり把握していなければなりません。それには、電話やメールのやり取りだけでは、到底聞き取り不可能な情報量が必要となるのです。
また、医療機関はエージェントが医師と面会しているかを非常に気にしています。
「私がお会いし、自信を持って紹介できる先生です」とエージェントが一言添えるだけで、医療機関との交渉がスムーズに行くというのを何度も経験したという担当者は多いです。
たとえば人柄の良さなど、経歴では分からない、実際会ったからこそわかるような、先生のアピールポイントを加えることもできます。
理由2:面会は医師がエージェントを評価する機会でもある
転職は医師の先生にとって人生の大きな転機であり、それを仲介するエージェントは自分の大切な個人情報を開示する相手です。
本当に転職を任せられる相手なのか、医療機関の面談を受けるにあたり頼れる相手なのかなど、先生がエージェントを評価・判断する機会にもなります。
エージェントとひと口に言っても、個人の能力差や会社ごとの方針の違い、人と人でもあるので相性などもあります。
エージェントとの面会で、少しでも不信感を覚えたり自分とは合わないと感じたりしたら、別のエージェントを探すなどして、本当に信頼できる人と転職活動を進めるようにした方が良いでしょう。
理由3:採用面談の前に条件をすり合わせることができる
実は就業条件の交渉というのは、面談の前から始まっていると言ってしまっても過言ではありません。
面談を行なう前に、医療機関はエージェントから紹介された医師の経歴や条件などを事前に確認し、院内での調整などをある程度行ったうえで面談に臨む場合がほとんどです。
ですので、面談の場や面談後に、「最初に聞いていた医師の希望条件と違う」ということが次々に出てきてしまうと、採用する医療機関側は不信感を持ってしまう可能性もあります。
最悪の場合、採用が白紙になるなんてことにもなりかねません。
つまり、最初のエージェントとの面会の際に、自分の希望条件や優先度をしっかり伝えておくことが重要なのです。
医療機関は、面談前や面談時の情報をもとに条件を提示しているので、面接後に収入や福利厚生などの条件をどんどん追加してしまうと、採用ハードル自体が上がってしまいます。
もちろん、複数の医療機関の面談を受けて選考が進んでいて、どちらに行こうか迷われている時などは、その限りではありません。その場合はエージェントとよく相談し、タイミングを見ながら上手く追加条件を伝えるようにしましょう。
本記事では、医師が医療機関への転職やアルバイトをする上で、エージェントとの面会が重要である3つの理由をご紹介いたしました。
エージェントとの最初の面会で、医師個人が自身の経歴やスキル、目指すキャリア、希望条件などをしっかり伝え、共有しておくことが、マッチングの高い求人案件のご紹介や選考サポートにもつながります。