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〈内科:50代男性〉“セカンドキャリア”を、どう歩むか。この先の自分が幸せに働くための、ベストな「バランス」を決めた転職

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◆プロフィール

40歳代/男性

北海道・東北エリア在住

●転職前

年収:2,000万円

雇用形態:常勤

勤務日数:週5日

診療科目:総合診療科

勤務先:クリニック

●転職後

年収:1,400万円 +非常勤勤務にて約1,000万(トータルで400万UP)

雇用形態:常勤

勤務日数:週4日

診療科目:一般内科

勤務先:病院

転居:なし

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転職のきっかけ、希望したこと

写真はイメージです。

前の勤務先では休みもままならない大きな業務負担と経営的な不安要素があり、先を見据えた長期的な勤務は難しいと考えるようになりました。

またこのタイミングで、医師として進む方向性や将来の展望についても今一度検討したいと思い、転職活動に踏み切りました。

入職先の医療機関が決定するまでの流れ

退局からのスピード転職で待っていたのは、激務なのに満たされない日々

元々は大学の医局(外科)に所属していましたが、人間関係や業務負担の大きさからストレスを長らく感じており、思い切って退局をすることにしました。

その後退局の翌月に、知人から紹介された有床クリニックへ入職しました。

そこでは外来や病棟管理、手術等を行っていたのですが、とにかく多忙で、人数も少ないことから休みもなかなか取りづらい状況が続いていました。

忙しく働いていたんですが、仕事のやりがいがなかなか感じられなかったことと、自分の将来を見据えたときにクリニックの経営的な部分にも不安があったので転職活動を始めました。今の勤務先に入職する約半年前、一昨年の夏のことでした。

前職のクリニックに転職をしたときは、ほぼ他の候補を検討せずに入職した経緯がありました。なので今回は、将来を見据えた働き方ができる勤務先をしっかりと見極めていきたいと考えていました。

キャリアアドバイザーとの再会。「自分のビジョン」をしっかり共有して調査を依頼

まずはいくつかの医師求人サイトで、情報収集をスタートしました。その中の1つが「Dr.転職なび」でした。

今回担当してくれたキャリアアドバイザー・及川さんとは、実は以前医局に在籍していたころにも一度お会いしたことがあって。

その時は転職すること自体を見送ったのですが、今回改めてご縁があって求人を紹介してもらうことになりました。

及川さんとは直接お会いして、今回の転職を検討するに至った経緯や、自分の考えや希望のすり合わせをしました。今回の転職で実際に担当者と面会したのは、「Dr.転職なび」だけでしたね。

僕が今回の転職にあたっての希望したのは、何か特定の条件だけを優先させるのではなく、「全体的なバランスが良い」と自分が思えるような働き方です。

具体的には、以下のような組み合わせが良いなと考えていたので、及川さんにも共有をしてさっそく該当する求人の調査を開始してもらいました。

【ペースを少し緩めた外科医としての働き方】

・手術を含めた外科医としての勤務で、遠方で単身赴任になってもかまわない。週5日しっかり働いて、収入は今より上げたい。ただし退局した医局との関連がない施設。

【ワークライフバランスを重視した内科医としての働き方】

・急性期ではない内科医としての勤務で、転居なし・生活圏を変えずに生活する。週4日で勤務日数は押さえて、勤務のない日は非常勤勤務をして収入を得ることで全体的な収入を維持する。

カラーの異なる3つの施設を見学

転職活動を始めてから、1か月後。及川さんから提案いただいた求人のなかから、実際に3つの施設を見学しました。

・外科手術も行う総合診療的な診療が求められる遠隔地の病院

・病棟管理メインでゆったり勤務ができる近くの病院

・内科と外科・透析管理・他外科のフォローも含めて幅広い対応が求められる近くの病院

すべての施設を見学し、改めて提示された条件などをもとに最終検討に入りました。

外科医としての道か、家族との時間か。悩んだ末に選んだのは

施設見学後 最終的な意向を決めたのは、転職を開始してから2か月後です。

今回の転職活動のなかで一番大変だったのはどの施設を選ぶか、言い換えると、どのバランスを取るかを決めるところでした。

というのも、我が家はすでに家を購入していたので、離れたエリアでの勤務先に入職する場合は単身赴任を避けられないという状況でした。

外科医としてのキャリアを続けていくのか、それとも…。

考え抜いた末に、今回の転職では「妻や子どもたちと一緒にいる」ということを選択しました。仕事の内容は大きく変更となりますが、家族やQOLを重視できて生活圏を変えなくても良い今の勤務先へ、内科医として入職することを決めました。

意向を決めた後は、すぐに前の勤務先に退職の意向を伝えました。そして申し出から2か月後の退職ということで、何とか了承を得ました。

転職活動を始めてから、約4か月後。新しい年の始まりとともに、今の病院での勤務が始まりました。

転職で実現できたこと

まずは、自分の時間や休養をきちんと確保できるようになりましたね。

以前のような、夜間の緊急呼び出しもありません。

今の勤務先での年収は以前より下がったものの、自由な時間が以前と比べられないほど大幅に増えました。空いた時間で自由にアルバイトもできるようになったので、トータルの年収は以前より上がっています。

家族との時間もちゃんと取れるようになったことも、大きな収穫でした。

大学の医局や、前職のクリニックで長年苦しんできた過剰な業務量や人間関係、経営面への不安・心配から解放された今は、精神的にも体力的にも負担がぐっと軽くなりました。

ワークライフバランスをようやく整えることができた、と感じています。

「Dr.転職なび」を利用した感想

エリア特性や医療情勢を理解して、これまでも地域に根付いた仕事をしてきた方に担当してもらえたことが良かったですね。

もしかしたら、取り扱っている求人自体は他の求人サイトと大差ないのかもしれません。ただ、その求人を医師の希望に合わせてどのようにアレンジして提案してくれるのか、という部分で差が出る気がします。

今回「Dr.転職なび」以外の会社ともやり取りをしましたが、こちらが求めている的から外れた求人を送ってきたり、提案求人の数自体も少なかったり、という状況でしたね。

何より地元のことが分かっていないので、背景などを一から説明する必要があったりなどの手間を感じていました。

その点「Dr.転職なび」の及川さんとは、話がすんなりと通じてコミュニケーションがとても楽でした。こちらが必要とすることに確実に応えてくれるので、スムーズに検討が進みました。

転職を検討している先生にメッセージ

転職活動では、できれば早い段階で「自分のビジョン」をしっかりと固めておくことをおすすめします。

希望条件を決める時など、あれもこれも…とつい色々なことを優先させたくなってしまいますよね。しかし、あれこれと希望を詰め込んだ中途半端な状態で活動を始めてしまうと、いざ「決める」「選択する」というタイミングが訪れた時に決め手がなく、自分の首を絞めてしまうことになりかねません。

転職活動中は、「決める」「選択する」という決断をたくさん求められます。「自分が何を取るのか」という軸を早い段階から持っておくことで、検討や意思決定がかなり楽でスムーズなものになると思います。

また外科医は、遅かれ早かれ、必ず自分のセカンドキャリアについて考えるタイミングがやってきますが、もし転職を検討されている外科医の方がこれを読んでくださっていたら、「転職は焦らずに」とお伝えしたいです。

今もしも後輩の外科医から「辞めたい」と相談されたら…、きっと僕は「もう少し、頑張ってみたら」と答えると思います。

今回の転職で、自分は内科医への転向という道を選びました。

一度メスを置くと、体力も技術も、以前のように戻らないものがあることは覚悟の上での選択です。この先自分は、第一線の外科医として勤務することはないんだろうなと思います。

外科医のセカンドキャリアには、色々な選択肢があります。

僕のように内科医としての道を進む、外科医としての道をとことん突き詰める、外科で専門としていた領域の内科に転向する、今までは自分の医療の延長線上にあった緩和ケアや在宅・訪問診療に進む、開業に挑戦する、など。

外科医の場合は特にですが、転職活動は焦らずに。医師としての長期的な展望も踏まえつつ、自分の中に軸を固めてから臨めば、納得のいく結果に繋がるのではないかなと思います。

◆「Dr.転職なび」が考える、成功のポイント

・早い段階で、今後のキャリアを俯瞰して検討。選択肢を具体化しておいた

・強いビジョンと前進力を動力に、1つ1つの局面で着実に選択を重ねた

Dr.転職なび編集部

ライター

Dr.転職なび編集部

医師の転職、キャリアアップ応援コンテンツを提供する「Dr.なび」編集部です。医師転職サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

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