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退職はもったいない。結婚・出産後の女性医師へおすすめの働き方

結婚や出産を機に退職する女性医師が多く、特に30代で就業率が80%を下回ります。ライフイベントが影響し、医師夫婦の場合、家庭との両立が難しいことが多いです。退職後も復職を考える女性医師が多く、非常勤やスポットアルバイトを活用することで、仕事と家庭を両立できる可能が考えられます。シフト制の病院も増えており、柔軟な働き方が広がっています。

本記事では、結婚・出産後の女性医師へのおすすめの働き方を詳しく紹介します。

結婚や出産を機に退職してしまう医師はどのくらい?

結婚・出産を機に退職を選ぶ女性医師は多い

厚生労働省の公表している資料「令和2年 医師需給推計の結果」によれば、男性医師の就業率は30歳のあたりを境にして徐々に低下していくことがわかります。

一方で、女性医師は30代で就業率が大きく低下しており、その数は80%を下回ります(下図)。

女性医師の退職…その背景には、「結婚」「出産」等というライフイベントの影響があることが予想され、特に30代の女性医師は、結婚・出産をきっかけに退職を選ぶあるいは余儀なくされるケースが考えられます。

ライフイベントによる寿退職はとても喜ばしいことです。

しかし、病院では人材不足に繋がってしまうこともあり、退職者が出た科目担当の医師を新たに採用する等しなければなりません。

病院の繁閑にもよりますが、すみやかに医師を確保できなければ、他の医師も勤務環境が厳しいことを理由に退職してしまう可能性も出てきます。

画像出典:厚生労働省「令和2年 医師需給推計の結果」

20~30代の医師が「いちばん忙しい」

結婚や出産を機に女性医師が退職する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

「配偶者の希望による退職」

「子育てなどを考えて、今の勤務を続けながら家事や育児ができないと感じた」など、が想定されますが、これは一般的な会社員の寿退社する女性と変わらない理由です。

しかし、女性医師が企業に務める女性と違うのは「結婚相手も医師であるケースが多い」ということです。

医師の仕事は激務で知られていますが、夫が医師の場合、夫婦ふたりとも当直やオンコールに対応する必要があるハードな仕事をこなしているケースも多いことが考えられます。

厚生労働省の調べでは、20代~30代では男女ともに労働時間が一番長くなっていることが分かっています(下図)。

そのため、誰かが家庭にいる、子育てをすることなどを考えると、夫が女性医師に退職を希望するケースや、女性医師が自らの判断でキャリアを断念して家庭に入るケースが多いのです。

しかし、一度退職した場合でも、いずれ医師として復職を考えている女性医師も数多く存在します。

画像出典:厚生労働省「令和2年 医師需給推計の結果」

結婚・出産後の女性医師におすすめの働き方

退職はもったいない。結婚・出産後でも医師として働ける

「医師として働きながらでは、家事・育児の時間の確保は難しい…退職するしかないのか…」と諦めてしまう女性医師の方も多いでしょう。

しかし、長年の勉強の成果をもって国家試験をパスし、初期研修を終えて、やっと手にした医師として働けるチャンス。医師は、国家資格を持つ専門職中の専門職です。

医師は、他の仕事よりも非常勤やスポットなどを組み合わせやすい職業であるため、時間に融通の利く勤務方法がたくさんあります。

常勤医は福利厚生・社会保障などが充実しています。

そのため雇用の不安定さは少なく、安心して働くことができます。しかし、時間的・体力的にも厳しい仕事をしなければならない場合もあります。

対して非常勤医の場合は、常勤医に比べて雇用の安定性は下がるものの、1回の勤務の収入が高いことが多いのです。

ですので、週2日と週2日の勤務先を組み合わせるなどで少し余裕のある勤務に変えても収入がそれなりに確保できることで、時間の余裕と年収アップを叶えることも不可能ではありません。

また、例えば配偶者の収入が安定しており、社会保障や福利厚生にそこまでこだわる必要がない場合、家庭と両立をするなら非常勤医としての働き方は非常に利便性が高いと言えます。

家庭と仕事の両立を目指すなら、アルバイトという選択肢もある

もう1つある働き方がスポットアルバイトの利用です。

1日単位の勤務をして日給をもらう勤務形態で、スポットアルバイトだけで得られる収入が1日あたり10万円(診療科や勤務条件による)ほどになるケースもあります。

スポットアルバイトの場合は、常勤や非常勤の勤務と組み合わせて利用する医師が多く、基本的には研究日や休みの日にスポット勤務を入れて収入をアップするような働き方がメジャーです。

家庭と両立するなら、非常勤と組み合わせて年収や経験を得るなどの働き方ができます。

子育てしながらでも働ける!おすすめの働き方

最近ではシフト制で勤務する病院も増えているため、毎日深夜まで働くという勤務は少しずつ減ってきています。

求人では勤務形態や当直勤務の回数、時短勤務などを明記しているところも多いため、転職の際はそういった条件を良く読み込んでおくことが大切です。

また、医療機関と条件交渉を行う場合は、医師向けの人材紹介会社に登録すれば、エージェントに面倒な交渉ごとを任せることができますので、ぜひ検討してみてください。

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Dr.転職なび編集部

ライター

Dr.転職なび編集部

医師の転職、キャリアアップ応援コンテンツを提供する「Dr.なび」編集部です。医師転職サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

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