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【医師の転職】例文あり!履歴書作成のキホンと好印象を与える志望動機のポイント

【医師の転職】例文あり!履歴書作成のキホンと好印象を与える志望動機のポイント

転職時の履歴書作成は、誰でも読みやすいようにパソコンで行うことが一般的で、略語を避けて正式名称で記載をすることが基本です。
また、氏名や住所、学歴・職歴等の必ず記載すべき項目もあります。

本記事では転職が初めての方や忙しい医師でも労力をかけずに完成度の高い履歴書を作成できるように、基本的な履歴書の書き方や医療機関側に好印象を与える自己PRの方法をわかりやすく解説します。

履歴書の作成前に知っておきたい2つのこと

履歴書の作成方法は、手書きよりもパソコンが主流

「応募書類は、手書きの方が熱意を伝えられるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、昨今ではパソコンで作成をしてもマイナスの印象を与えることはありません

むしろ、手書きで読み取りにくい文字で記載された文書より、誰にでも読みやすく伝わりやすいパソコンで作成された文書の方が好まれる傾向があります。

また、後から手軽に編集できる点もパソコンで履歴書を作成するメリットの一つです。

手書きで作成する場合、複数の候補先に提出する文書を用意するためには手間も労力もかかりますが、パソコンで作成する場合には、日付や志望動機などの箇所を変更するだけで簡単に文書を作成することができます。

履歴書を見る人の「読みやすさ」に配慮しよう

採用担当者が読みやすいように、フォントや文字の大きさは統一するのがお勧めです。
文字のサイズは、10.5~12ポイントで、フォントは明朝体やゴシック体などのパソコンに標準搭載されているものを使用すると良いでしょう。

また、略語は使用せずに必ず正式名称で記載をするようにしましょう。
例)H28年→平成28年、高校→高等学校 など

きちんと正式名称が記載されているかどうかで、応募医師が正確性や真摯な姿勢を持ち合わせているか否かの判断材料とされる場合もありますので注意が必要です。

▼関連記事:ベテラン医師も必見!「バイト向け経歴書」の作成マニュアルはこちら

医師転職における履歴書の基本的な書き方

続いて、履歴書に記載する各項目と注意すべきポイントをご紹介します。

履歴書に記載すべき7つの項目

履歴書に記載すべき7つの項目

①日付
履歴書を持参する場合は面接日当日、郵送する場合は投函日、メールの場合は送信する日を記入します。
年号は西暦・和暦のどちらでも構いませんが、職務経歴書を合わせて提出する場合には形式を統一するようにしましょう。

②顔写真
写真は、3か月以内に撮影したものを利用します。
写真の裏側には、氏名を記載したうえで指定の箇所へ貼り付けましょう。

履歴書の写真は、応募医師の印象に大きく関わる重要なポイントとなるので、ジャケットを着用するなど身だしなみに配慮することはもちろん、可能であれば写真の質にもこだわりたいところです。
手軽に撮影ができる証明写真を利用する方法もありますが、写真館で撮影をすると色調なども調整してもらえるのでお勧めです。

③氏名、住所、連絡先

住所は、都道府県から記載します。郵便番号やマンション名も省略はせず、正式な住所を記入してください。
連絡先は、日中連絡のつく電話番号を記入しましょう。固定電話がない場合には、携帯電話の番号のみでも問題ありません。
メールアドレスは、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールでも構いませんが、現勤務先のメールアドレスは記載しないように気を付けましょう。

④学歴・職歴
1行目の中央に「学歴」と書き、次の行から学歴を記入します。
学歴は「〇〇高等学校卒業」から開始し、学校名は正式名称で記載していきます。
なお、学校名が変更されている場合には、新名称も合わせて記載して補足すると良いでしょう。
学校名や学部名が長くなってしまうときには、無理に詰め込まず2行で記載するなどで読みやすさを確保することを優先しましょう。

最終学歴まで記載ができたら、その2行下の中央に「職歴」と書き、年代順に職歴を記入していきます。
学歴と同じく、医療機関名が変更されている場合は、新名称を書いて補足すると良いでしょう。
医療機関名とともに、所属部署や雇用形態、部署異動や昇格についても記入していきます。
なお、医局人事による異動の場合には、「医局人事による異動」と記載しておくと採用担当者にも伝わりやすくなります。
すべての職歴を記載したら、右寄せで「以上」と記入します。

⑤資格
運転免許を持っている場合には、まず運転免許を取得した順に記載します。
その後、ほかの免許や資格について記入していきます。

医師国家試験は第何回の試験なのか、医籍登録番号も必ず併記するようにしましょう。
また、認定医や専門医、指導医などを取得している場合もこちらに記載します。

⑥志望動機
志望動機は、履歴書の中で最も大切な項目といえます。
複数の医療機関へ応募する場合にもそれぞれの医療機関に合わせて作成し、その医療機関で活躍できそうと思わせることができるようなアピールをして説得力を高めましょう。

なお、語尾は「である調」ではなく、丁寧さや誠実さを感じさせる「です・ます調」にすると良いでしょう。

⑦本人希望欄
特に希望がない場合には、「貴院(貴クリニック、貴所)の規定に準じます。」と記入しましょう。
育児や介護などで希望する条件がある場合には、その理由も添えて記載します。

医療機関側に好印象!志望動機を書く3つのポイント

医師転職における履歴書のなかで、特に医療機関が注目するのは「志望動機」です。
自身のアピールポイントが採用担当者に伝わるよう、特に丁寧に記載しましょう。

一方で、応募先の医療機関側に好印象を与えるためにどのようなことを書けば良いか分からない…と悩んでしまいがちな項目でもあります。
続いて、採用担当者に響く志望動機を作成するための3つのポイントをご紹介します。

ポイント1:医療機関側が求める医師像をリサーチする

まずは、応募先となる医療機関側ではどのような素質を備えた医師を求めているかを知ることが大切です。

応募先の医療機関が注力する分野や医療機関としての特徴、志望する診療科の現状を調査しましょう。
業務が忙しく 調べる時間が取れない場合などには、医師専門の転職エージェントを介すことでより効率的に進めることができますので、活用するのも1つの方法です。

そのうえで「自身のこのような経験やスキルが、このような形で貢献できる」といった形で、応募先が求める医師像と自身で重なる部分が多いことを伝える内容にすると良いでしょう。

ポイント2:医師としての誠実さや熱意も伝えよう

どのような医療機関であっても、誠実さや高い人間性を備えている医師は歓迎されます。

患者様やそのご家族、ほかの医師やスタッフとも円滑な関係を築き、真摯に医療と向き合う姿勢が文面で伝わるように、診療を行ううえで大切にしていることや医師として達成したいことなどを盛り込んでみましょう。

ポイント3:マネジメント経験がある場合はアピールしよう

医師としての経験だけでなくマネジメントの経験がある場合は、有効なアピールポイントとなりますのでぜひ記載しましょう。
何人くらいのメンバーがいてどのようなことを指導していたなどの具体的な記載があると、より医療機関側に伝わりやすいものになります。

なお、志望動機はできる限り使い回さずに、医療機関ごとに作成をするのがお勧めです。
毎回作成をすることは少し大変かもしれませんが、応募先についてしっかりとリサーチして志望動機を固めておくことで、面談の場でもスムーズに先方と対話ができるといったメリットもあります。

【医師転職の目的別】志望動機で伝えたい事と例文

すぐに使える!医師転職のケース別・志望動機で伝えたい事と例文

年収アップを目指す転職では、「貢献度」を伝える

年収アップを目的とした転職であっても、年収を上げたいという希望や具体的な金額などを履歴書には記載することは避けた方が無難でしょう。

それよりも入職後に高く貢献できることを伝えられるように、これまでの経験やスキル、資格やマネジメント経験などを伝える内容にすると効果的です。

例)
これまで消化器外科専門医として、幅広い疾患に対して診療を行ってきました。
なかでも貴院が注力されている胃がんの症例も数多く経験し(年間で約○○例の執刀)、安全かつ低侵襲な手技に努めてまいりました。
今後も研鑽を積みながら消化器外科医としての成長を続け、胃がん手術等で貴院に大きく貢献できる医師となれたらと考えております。

ワークライフバランス重視の転職では、「展望」を伝える

残業や休日出勤、当直回数を抑えたいといった希望がある場合でも、直接的な条件を履歴書に記載することは避けた方が良いでしょう。

転職したら医師として成し遂げたいと考えていることや、長期的なキャリアを築くことにポイントを置いて志望動機を考えていきましょう。

例)
出産を機に前職を退職して2年ほど育児に専念してまいりました。この度子どもの預け先が決まり生活基盤が安定してきたことから、再度内科医として現場に復帰したいと考えております。
前職の退職後は、〇学会が主催する研修などを定期的に受講、〇の分野における最新情報を得られるよう努めてまいりました。
貴院では専門医や指導医の取得を目指す医師へのサポート体制も充実していると伺っております。今後は資格取得を目指しながら内科医として成長を続け、貴院が注力されている〇の分野においても大きく貢献できるよう研鑽を積みたいと考えております。

転科や未経験の分野に挑戦する転職では、「熱意」を伝える

これまでと異なる診療科や分野の業務への転職を検討する場合には、関心を持った理由やそのきっかけとなったエピソードなどを伝えます。

転科や未経験分野への転職では謙虚であることも大切ですが、必要以上に「教えて下さい」と低姿勢になる必要はありません。
これまで培ってきた自身の経験やスキルを活かして「貢献していきたい」という熱意がしっかりと伝わるような内容にしていきましょう。

例)
内科医として約10年間、高齢の患者様の慢性疾患(主に高血圧や糖尿病。年間で約〇例)に対して加療を続けてまいりました。
入院中だけでなく退院後の患者様やご家族のQOLも大切にしたいと考えており、在宅医療と連携を図りながら診療を行うなかで、自身もより患者様の近くで日々の健康やより良い暮らしを守る医師となりたいと考えました。
訪問診療は未経験ではありますが、〇〇先生に賜りながらこれまでの経験を活かし、貴院がご提供される地域医療に力を尽くしてまいる決意です。

履歴書の完成度をさらに上げる!2つの方法

ここまでにご紹介してきたポイントを押さえながら履歴書を作成したら、最後に完成度をさらに上げるためのチェックを行いましょう。

提出する前には、必ず最終確認をしよう

応募先の医療機関に提出をする前に、ミスがないか以下の項目を最終確認しましょう。
手書きをする場合にはコピーを取って、手元に自分の控えを置いておくようにすると安心です。

・誤字脱字はないか

・修正液は使用していないか

・空欄はないか

・写真を貼り付けているか

・略語などを使わず、正式名称で記載しているか

転職エージェントによる添削を活用しよう

一つ一つの項目を正しい内容で、志望動機は応募先の医療機関ごとに丁寧に作成をしていくように心がければ、履歴書の作成で迷うことは少なくなるはずです。

ただし「志望動機はこの内容で良いの?」「自分の書き方で合っているのかな?」と不安になるときには、第三者の意見を参考にすることも有効です。
転職エージェントを介して転職活動を行う場合には、ぜひ担当者に内容を確認してもらいましょう。
自分では経験やスキルを十分伝えられたと思っていた内容であっても、応募先の医療機関が評価するポイントとのズレが生じてしまっている場合もあります。

医師転職のプロだからこその視点で、完成度の高い履歴書作成のお手伝いいたします。
無料でお渡しできる医師用の履歴書・職務経歴書のフォーマットもございますので、ぜひお気軽にお申し付けください。

Dr.転職なび編集部

ライター

Dr.転職なび編集部

医師の転職、キャリアアップ応援コンテンツを提供する「Dr.なび」編集部です。医師転職サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

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