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【調査】忙しくても失敗したくない!医師316名に聞く「転職活動」の進め方と入職後ギャップ回避法

【調査】忙しくても失敗したくない!医師316名に聞く「転職活動」の進め方と入職後ギャップ回避法

転職を検討する際には、「転職活動って、働きながらできる?」「転職先が決まるまでには、どのくらいの時間がかかるのだろう…」など、様々な疑問・不安を感じるケースも多いのではないでしょうか。

本記事では、実際に転職をした医師・316名のアンケート結果をもとに、転職活動の上手な進め方や失敗を事前に回避するための方法をご紹介します。

転職経験のある医師・316名に聞いた、転職活動の進め方

転職を検討し始める医師が多いのは、「春」と「秋」

まず 転職を検討し始めた時期について尋ねたところ、「4月」(17.1%)が最多となり、次いで「10月」(12.4%)、「9月」(11.9%)が多くなっています。

Q:転職を具体的に検討し始めたのは、どのくらいの時期ですか?(「分からない」という回答を除く)

Q:転職を具体的に検討し始めたのは、どのくらいの時期ですか?(「分からない」という回答を除く)

全体的にはばらつきがみられますが、春や秋、年末といった異動や転職等で人の動きが増え、働く環境や生活環境にも変化が起こりやすい時期に転職を検討し始める医師が多いようです。

87.7%の医師は、働きながら転職活動を行った

なお、転職活動の進め方として「仕事を続けながら転職活動を行う」医師と、「退職してから転職活動を行う」医師では、どちらの方が多いのでしょうか。

今回の調査では、前職の在籍中に働きながら転職活動を行った医師が約9割を占める結果となっています。

Q:転職活動は、前職の在職中に行いましたか?退職した後に行いましたか?

Q:転職活動は、前職の在職中に行いましたか?退職した後に行いましたか?

前職の「退職後」に転職活動を行った理由

◆前職に転職活動を知られたくなかったから

・前職に転職活動を知られると大変そうだったから。(30代/一般内科(訪問診療)/勤務医(非常勤のみ、フリーランス))

◆前職を早く退職したかったから

・パワハラ等で、一刻も早く前職を辞めたかった。
また退職にあたって弁護士に相談したりなどで忙しく、転職活動の時間がなかったため。(50代/耳鼻いんこう科/無職)

前職の「在職中」に転職活動を行った理由

◆継続した収入が無くなることを避けたかったから

・収入が途切れるのは避けたかったから。(40代/一般内科(訪問診療)/勤務医(診療所・クリニック))

・次回の契約更新のタイミングで、契約を切られることが分かっていたから。(30代/美容皮膚科/勤務医(診療所・クリニック))

◆経歴上の空白期間を作りたくなかったから

・経歴にギャップができるのが嫌だったから。(30代/精神科/勤務医(大学病院以外の病院))

・退職してゆっくりと思っていたが、ブランクが開くほど再就職は難しいと先輩から聞いたので。(50代/眼科/勤務医(健診施設や老健など))

◆確実に転職できるかどうか不安があったから

・退職する前に転職先を決めないと、怖くて転職できない。
転職先が決まらなかった場合のリスクを考えた。(40代/一般内科/勤務医(大学病院以外の病院))

・転職が上手くいかなかった時の保険は必要だと思ったから。(20代/その他/勤務医(診療所・クリニック))

◆在籍中に転職活動を行う時間があったから

・時間的な余裕があったから。(50代/循環器内科/勤務医(診療所・クリニック))

◆勤務先が閉鎖されることになったから

・前職場の内科が、急に閉鎖されることが決まったため。(50代/循環器内科/勤務医(大学病院以外の病院))

実は「働きながら」転職活動を進める医師が大半!

医師が転職活動に費やした期間は、「3か月以内」が最多

次に、実際に転職活動にかけた期間について尋ねたところ、4割以上の医師は「3か月以内」(42.4%)と回答しました。

「3か月~6か月以内」(28.2%)と合わせて全体の7割を超える医師は、半年以内で転職活動を完結させているようです。

Q:転職活動には、どのくらいの期間がかかりましたか?

Q:転職活動には、どのくらいの期間がかかりましたか?
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転職経験のある医師が、転職活動の中で最も時間を費やしたこと

転職経験のある医師が、転職活動の中で最も時間を費やしたこと

続いて、医師が転職活動を行ううえで特に時間をかけたこと・注力したことを聞きました。

医師が転職活動で最も注力したのは「条件に合う求人を探すこと」

Q:転職活動を振り返って、特に時間をかけたこと・注力したことは何ですか?(3つまで選択可)

Q:転職活動を振り返って、特に時間をかけたこと・注力したことは何ですか?(3つまで選択可)

上記のグラフが示しているように、転職活動で特に時間をかけたこと・注力したこととして半数を超える医師が挙げたのは「条件に合う求人を探すこと」(回答数:167)です。

医師の転職情報サイト「Dr.転職なび」に掲載されている常勤医師の募集は、約15,000件にのぼります。

その他にも、サイトに掲載されない非公開募集や他の求人サイトに掲載されている募集、知人の伝手など世の中には数多くの医師求人が存在しています。

このように膨大にある募集の中から、自身の希望に合うものを探すことに時間をかけている医師が多いようです。

勤務地や仕事内容を指定して

転職エージェントを活用すると、「検討」により多くの時間をかけられる

なお今回の調査では、転職エージェントを利用するか否かによって、医師が転職活動で特に時間をかけたこと・注力したことが異なることが分かりました。

まず、エージェントを利用せずに転職活動を行った医師の回答を見てみましょう。

◆エージェントを「利用せず」転職活動を行った医師が、転職活動において特に時間をかけたこと・注力したこと(3つまで選択可)

◆エージェントを「利用せず」転職活動を行った医師が、転職活動において特に時間をかけたこと・注力したこと(3つまで選択可)

最も多いのが「条件に合う求人を探す」(回答数:54)、次いで「希望条件の洗い出し・優先順位付け」(回答数:39)が多い点は、医師全体の回答と同じです。

しかしその後は「自己分析・キャリアの棚卸し」(回答数:37)、「医療機関への条件確認・交渉」(回答数:32)という選択肢が上位を占めています。

続いて、転職エージェントを利用して転職活動を行った医師の場合も確認してみましょう。

◆エージェントを「利用して」転職活動を行った医師が、転職活動において特に時間をかけたこと・注力したこと(3つまで選択可)

◆エージェントを「利用して」転職活動を行った医師が、転職活動において特に時間をかけたこと・注力したこと(3つまで選択可)

エージェントを利用せず転職活動を行った医師の場合、上位を占めていた「自己分析・キャリアの棚卸し」(回答数:22)は少数にとどまりました。

一方で「求人を比較検討する」(回答数:47)や「求人の詳細を調べる」(回答数:41)といった選択肢が上位を占め、エージェントを利用して転職活動を行った医師は「求人の検討」に多くの時間をかけていることが分かります。

転職エージェントを活用することで、医師の転職活動は「分業」できる

転職エージェントを利用すると、コンサルタントによる客観的な自己分析・キャリアの棚卸しのサポートを受けることが可能です。

また、医療機関への条件確認や交渉も代行してくれるので、転職活動の負担を大きく軽減できます。

特に働きながら転職活動をする場合には、転職活動におけるタスクをコンサルタントと分業することで、本来 転職活動においてしっかりと行いたい「求人検討」の時間を確保しやすくなります

加えて、入職前に「トライアルで勤務してみたい」「病院見学をしたい」「働いている医師と話す機会を設けて欲しい」といった相談もしやすくなり、より具体的な勤務イメージを持って求人を検討することができるでしょう。

・最初にご紹介いただいたときは、最初条件が合わないと思いお断りしました。
しかしその後エージェントからの案内や医療機関の担当者と話す中で、実は柔軟に対応いただけることが分かり、転職の決め手となりました。(エージェントを利用して転職/40代/一般内科/勤務医(非常勤のみ、フリーランス))

・転職する前にトライアル勤務してみることは必要と感じた。(エージェントを利用して転職/30代/消化器内科/勤務医(大学病院以外の病院)

医師の転職活動は、エージェントと分業できる!

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事前に知っておきたい!医師が転職後に感じたギャップと回避法

ここに気を付けたい!医師が転職後に感じたギャップと回避法

最後に、転職活動を終えて入職をした後で感じたギャップについて伺いました。

47.5%の医師は、入職後にギャップを感じた経験がある

入職前のイメージと入職後に分かった実態にギャップを感じた経験がある医師は、全体の約半数にのぼりました。

Q:入職前に抱いていたイメージに対して、入職後分かった実態にギャップを感じたことはありますか?

Q:入職前に抱いていたイメージに対して、入職後分かった実態にギャップを感じたことはありますか?

医師が転職後にギャップを感じたことで最も多いのは「仕事内容」

上記でギャップを感じた経験があると回答した医師へ具体的な内容を尋ねたところ、最も多くなったのは「仕事内容」(回答数:65)でした。

次いで「業務量」(回答数:45)、「仕事のやりがい」(回答数:45)という回答も多くなっています。

Q:入職後にギャップを感じたのは、具体的にどのようなことですか?(いくつでも選択可)

Q:入職後にギャップを感じたのは、具体的にどのようなことですか?(いくつでも選択可)

◆「仕事内容」へのギャップ

オンコールの負担が、想定していたより大きかった。(30代/一般内科(訪問診療)/勤務医(診療所・クリニック))

◆「仕事のやりがい」へのギャップ

・仕事内容が退屈で、やりがいを感じなくなってしまった。(20代/その他/勤務医(診療所・クリニック))

「人間関係」へのギャップ

・常勤スタッフが多い職場であり、職場の中で長年培われてきた暗黙のルールがある。(50代/麻酔科/勤務医(大学病院以外の病院))

◆「院内の風土、雰囲気」へのギャップ

前時代的な経営陣のやり方には、不信感しか感じない。(40代/泌尿器科/勤務医(大学病院以外の病院))

・個人病院ということが大きいと思いますが、入院対象者の選択基準や訪問診療、救急対応など業務への力の入れ方が未だに理解できていません。(50代/脳神経内科/勤務医(大学病院以外の病院))

◆「年収」へのギャップ

・契約内容をよく確認しておらず、年収が想定よりかなり低くなってしまった。(50代/精神科/勤務医(大学病院以外の病院))

◆「経営状態」へのギャップ

・雇用主が、労働基準法のイロハさえ知らなかった。
経営感覚も不十分で、毎月赤字状態になっている。(70代以上/一般外科/勤務医(診療所・クリニック))

転職する医師が、入職後のギャップを回避する方法・2選

それでは入職後に感じてしまうギャップを事前に回避するためには、どのような方法があるのでしょうか。

入職後のギャップを回避する方法①「医療機関を訪問して得られる情報」を重視する

求人を検討する際の検討材料は、求人票やホームページ等の情報だけはありません。

そこで働いている医師やスタッフを見る・話を聞く等、実際に現地に赴いて得られた情報や感じた雰囲気は、重要な検討材料になります。

転職活動の中で実施される医療機関との面談や病院見学、トライアル勤務などの機会を捉えて具体的な勤務イメージを深めていくことは、入職後に感じるギャップを回避することにも繋がるでしょう。

「入職後のギャップを感じた経験がない」と回答した医師に、転職活動において気を付けていたこと・確認したことを尋ねたところ、以下のようなコメントが寄せられています。

聞きたいことを事前にまとめて、医療機関との面接に臨みました。(40代/一般内科/勤務医(非常勤のみ、フリーランス))

施設見学、勤めている知り合いからの情報などを確認した。(50代/眼科/勤務医(健診施設や老健など))

・もともと非常勤で仕事をさせてもらっていたので、常勤として働く場合のイメージがつきやすかった。(50代/精神科/勤務医(診療所・クリニック))

▼関連記事:病院見学のポイントをコンサルタントが解説

入職後のギャップを回避する方法②:転職エージェントを活用する

第三者として様々なタスクを代行してくれたり、情報収集を行ってくれたりする転職エージェントを上手く活用することも、入職後に感じるギャップの回避に役立ちます。

なお今回の調査においては、転職エージェントを利用して転職活動を行った医師は全体のおよそ6割でした。

Q:転職活動では、転職エージェントを利用しましたか?

Q:転職活動では、転職エージェントを利用しましたか?

さらに、上記でエージェントを利用して転職活動を行ったと回答した医師に「転職での失敗回避にエージェント利用は役立つかどうか」を尋ねました。

Q:医師が転職での「失敗」を防ぐために、転職エージェントを利用することは役立つと思いますか?

Q:医師が転職での「失敗」を防ぐために、転職エージェントを利用することは役立つと思いますか?

上のグラフが示しているように 全体の3割を超える医師が、転職活動における失敗を防ぐために転職エージェントを活用することは「大いに役立つ」と答えました。

最も多い「役立つ」(57.8%)も含めて90.6%の医師が、転職での失敗を防ぐために転職エージェントを利用することは役立つと感じたことが分かります。

転職エージェントによるサポートで役立ったのは「条件確認や交渉の代行」

具体的に役立ったサポートについて尋ねた質問では「給与などの条件確認・交渉を任せられる」(回答数:81)が最多となり、「非公開求人を含む、求人情報の提供」(回答数:72)、「医療機関との面談同行」(回答数:57)という回答も多く寄せられました。

Q:転職エージェントによるサポートのうち、「役に立った」と感じるものを教えてください。(いくつでも選択可)

Q:転職エージェントによるサポートのうち、「役に立った」と感じるものを教えてください。(いくつでも選択可)

冒頭でご紹介したように、転職活動は「働きながら行う」医師が大半です。

しかし転職活動で勤務条件の確認や交渉を行う際には、医療機関と慎重かつ複数回に渡るやり取りが必要になり、医師にとって大きな負担となってしまいます。

その点コンサルタントを活用すると、医療機関とのやり取りを行う負担が軽減できます。
合わせて、医師転職のプロによる確かな交渉力で希望条件の調整を行ってもらえる点もメリットといえるでしょう。

・勤務先の条件調整については、担当コンサルタントの方に大変お世話になりました。(50代/脳神経内科/勤務医(大学病院以外の病院))

また、後悔のない検討・決断を行うために、医師転職市場の動向や地域の医療情勢にも精通したプロの目線が役立つことも多くあります。

・転職サイト・エージェントを利用することに、当初は不安がありました。
しかし担当の方がとても親切で、的確なアドバイスやフォローをしていただけたので感謝しています。(50代/眼科/勤務医(健診施設や老健など))

後悔を残さず、失敗のない転職を叶えたいとお考えの先生は、医師転職のプロによる様々なサポートが受けられる「転職エージェントの活用」を検討してみてはいかがでしょうか。

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◆調査概要「転職活動に関するアンケート」

調査日:2023年9月19日~9月26日

対象:Dr.転職なび・Dr.アルなびに登録する会員医師

調査方法:webアンケート

有効回答数:316

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