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医師のタイパ意識を調査!転職活動のタイパが上がるポイントやメリット・デメリットも解説

医師のタイパ意識を調査!転職活動のタイパが上がるポイントやメリット・デメリットも解説

時間に対する考え方は、時代とともに変化しています。
昨今では、短時間で効率良く成果を挙げる「タイパ」を重視する方が増えており、転職活動においてもじっくり時間をかけるより短期集中で転職先を決めたいと考える方も多いようです。

今回「Dr.転職なび」は、日常生活や仕事、転職活動における医師のタイパ意識に関するアンケートを実施し、456名の医師から回答を得ました。

本記事では上記の調査結果をご紹介しながら、医師がタイパの良い転職活動をするためのポイントやタイパを重視することによるメリット・デメリットもわかりやすく解説します。

7割の医師は、日常生活で「タイパ」を意識

タイパとは、「時間対効果」を指す言葉

タイパ(タイムパフォーマンス)は、投資した時間に対して得られる成果を指す言葉です。

とくにSNSや動画配信サイトで大量の情報に触れているZ世代やミレニアル世代と呼ばれる若年層の方は、最小の労力で最大の成果を得ることを意味する「タイパ」を重視する傾向が強い世代といわれます。

80.3%の医師は「タイパ」という言葉を認識している

なお、医師の間でもタイパという言葉は広く浸透しており、今回の調査では約8割に上る医師がタイパという言葉を知っていると回答しています(「知っていて、意味も理解している」と「知っているが意味は知らない」を合計)。

Q:「タイパ」という言葉をご存知ですか?

Q:「タイパ」という言葉をご存知ですか?

70.4%の医師は、日常生活でタイパを意識

一般的に多忙というイメージが強い医師ですが、実際に日々時間に追われている感覚を持っている方が大半のようです。

Q:日々の生活で、時間に追われている感覚はありますか?

Q:日々の生活で、時間に追われている感覚はありますか?

このように忙しい日常生活においてタイパを意識することがあるかを尋ねた質問に対しては、「かなりある」と回答した医師が23.9%に上りました。

さらに「どちらかといえばある」と回答した医師の46.5%を合わせると、7割近くの医師がタイパを意識して日常生活を送っていることがわかります。

Q:日常生活において、タイパを意識することはありますか?

Q:日常生活において、タイパを意識することはありますか?

仕事中の医師が「タイパ」を意識するタイミングと理由

仕事中の医師が「タイパ」を意識するタイミングと理由

それでは、仕事中にタイパを意識している医師はどのくらいいるのでしょうか。

74.1%の医師は、仕事中も「タイパ」を意識

今回の調査では、7割以上の医師が「仕事中にタイパを意識することがある」と回答しました(「かなりある」「どちらかといえばある」を合計)。

Q:医師として働く中で、タイパを意識することはありますか?

Q:医師として働く中で、タイパを意識することはありますか?

医師が仕事でタイパを意識するのは、どのようなとき?

さらに、どのような業務を行う際にタイパを意識するか尋ねた質問では、以下のようなコメントが寄せられました。

健診(検診)は、なるべく能率的に行う。(60代/一般内科/開業医)

手術時間や術前外来の効率化。(30代/麻酔科/勤務医(民間病院))

カルテ記載等の業務はだらだらやると時間を食うので、簡潔・素早くを心がけている。(40代/泌尿器科/勤務医(民間病院))

診断書の作成。(60代/精神科/勤務医(診療所・クリニック))

会議やミーティング。(50代/一般内科/勤務医(健診施設や老健など))

また、先のタスクや予定を見越して業務を進める、移動に費やす時間にも注意を払う等、仕事の進め方に関するコメントも複数ありました。

◆「事前準備」で業務を効率化

外来カルテの予習。(40代/リウマチ科/勤務医(民間病院))

入院してからサマリーの作成を開始し、レセプトも時間があるときに仕上げるようにしている。また入院時の指示のセットを全症例に適応できるような形に見直したことで、入院指示にかける時間が短縮した。(50代/脳神経外科/勤務医(民間病院))

事前に準備できる書類は、あらかじめ準備しておく。(40代/消化器内科/開業医)

◆「移動時間の短縮」で業務を効率化

・訪問診療なので、移動のルート設定や往診のときに近い医師が行くなどで無駄をなくす。(30代/一般内科(訪問診療)/勤務医(診療所・クリニック))

1本のルートで、すべての仕事を終えられるようにする。(50代/人工透析内科/勤務医(私立の大学病院))

院内では移動ロスをしない。そこでできる業務をできるだけ行う、エレベーターでなく階段の方が早い場合は階段を使う、無駄話しない等。(60代/放射線科/勤務医(民間病院))

仕事中にタイパを意識するのは「無駄なことに時間を割きたくない」から

医師が仕事中にタイパを意識する理由を聞いた質問では、「無駄なことに時間を割きたくない」(回答数:251)という回答が最も多くなりました。

Q:働く中でタイパを意識する理由として当てはまるものを教えてください。(複数回答可)

▼医師からのコメント

・医師でなくても可能な業務が多すぎる。もっと患者さんと話す時間が欲しい。(40代/健診・ドック/勤務医(民間病院))

上記のコメントのように、多くの業務に追われて患者と向き合う時間をじっくり確保できず葛藤を感じている医師がタイパを意識するというケースもあるのかもしれません。

患者等とのコミュニケーションでは、タイパを意識しない

働く中でタイパを意識せずに行っている業務を聞く質問では、患者やご家族、一緒に働く方とのコミュニケーションを挙げる医師が多くいました。

◆患者へのヒアリング

初診の方の問診等は、しっかり既往歴から聞く。その結果、血液のがんで通院中だとか、特殊な薬を他院でもらっていた等が分かることがある。(60代/一般内科/開業医)

・患者さんの本音を知る必要がある場合に、いろいろな角度から質問やお話をする。(50代/美容皮膚科/勤務医(診療所・クリニック))

◆患者や家族への説明、コミュニケーション

患者に説明する前の画像読影は、じっくり焦らず、検討するようにしている。(50代/脳神経外科/勤務医(民間病院))

患者や家族への説明。(50代/人工透析内科/勤務医(私立の大学病院))

・ICや日々の会話。(30代/一般内科/勤務医(民間病院))

◆他職種とのコミュニケーション

ケアマネージャーや訪問看護に指示を出すときには、あえて自分で連絡する。(30代/一般内科(訪問診療)/勤務医(診療所・クリニック))

看護師との連携には、時間をできるだけ割くようにしている。(40代/泌尿器科/勤務医(民間病院))

◆その他

・治療法の学習。(60代/一般内科/勤務医(診療所・クリニック))

・学会発表。(40代/泌尿器科/勤務医(民間病院))

・執筆。(40代/一般内科/勤務医(民間病院))

医師の転職活動における「タイパ」意識の実情

医師の転職活動における「タイパ」意識の実情

それでは、転職活動の場面でタイパを重視する医師はどのくらいいるのでしょうか。

続いて、医師の転職活動におけるタイパ意識を調査しました。

86.4%の医師は「転職活動は大変で時間がかかる」と思っている

多くの方にとって、「転職活動は負担が大きい」という印象があるのではないでしょうか。

今回の調査でも、およそ9割を占める医師は「転職活動は大変・時間がかかる」というイメージを持っていることがわかりました(「かなりある」「どちらかといえばある」を合計)。

Q:「転職活動は大変・時間がかかる」というイメージはありますか?

Q:「転職活動は大変・時間がかかる」というイメージはありますか?

約半数の医師が「6か月以上」かけて転職活動をしている

上記で多くの医師がイメージしている通り、実際47.1%に上る医師が「6か月以上」という比較的長い期間を費やして転職活動を行っています

Q:転職活動は、どのくらいの期間で行うことが多いですか?

Q:転職活動は、どのくらいの期間で行うことが多いですか?

なお、医師の転職活動は、現職での勤務と並行して行われるケースが大半であるため、多くの医師は勤務の合間や勤務終了後、休日を利用して転職活動を進めています。

40.1%の医師が、転職活動で「タイパ」を意識

このように限られた時間内で勤務先を探す必要がある状況から、転職活動でタイパを意識している医師は全体の約4割を占めています

Q:転職活動において、タイパや効率を意識したことはありますか?

Q:転職活動において、タイパや効率を意識したことはありますか?

忙しい医師でも転職活動のタイパを上げる方法3選

忙しい医師でも転職活動のタイパを上げる方法3選

それでは、多忙な医師がタイパの良い転職活動をするにはどうすれば良いのでしょうか。

続いて、医師が効率的に転職活動をするためのポイントを3つご紹介します。

①転職活動の「期間」を決める

「開始から3か月間で転職先を決める」「来年の4月入職を目指す」等、ゴールとなる期間を具体的に設定することは、転職活動のタイパを高めるために非常に有効です。

もし無計画に転職活動を始めた場合は、「この先、さらに良い求人が出てくるかもしれない」と決断をずるずる長引かせてしまったり、行うべきことがあっても「今は勤務が忙しいから、落ち着いてから取り掛かろう」と後回しにしてしまったりする可能性があります。

一方で、期間を具体的に決めて転職活動を行う場合には、ゴールから逆算して具体的なスケジュールを組めるので、着実に検討を進めることができます。

②転職活動の早い段階で「判断の軸」を決める

医師の転職活動ではさまざまなタスクが発生しますが、中でも希望条件や優先順位を早い段階で固めておくことは非常に大切なポイントとなります。

転職活動の中では非常に多くの情報に触れるため、時にはそれらの情報に自身の考えが左右されてしまう感覚を覚えることがあるかもしれません。

しかし自身の軸となる考え方をあらかじめ持っていれば、その時々で必要な情報を選別したり、適切な判断をしたりすることが可能になるでしょう。

今回の調査でも、医師が転職活動でタイパを意識することとして最も多く挙げられたのが「希望条件や優先順位決め」(回答数:89)であり、短い時間の中でも条件や優先順位をしっかりと定めたいと考える医師が多いと推察されます。

Q:転職活動において、タイパを意識するのはどのようなときですか?(複数回答可)

Q:転職活動において、タイパを意識するのはどのようなときですか?(複数回答可)

判断の軸に迷う場合は、エージェントのサポートを活用しよう

もし自分の軸をどのように考えれば良いかわからない場合には、医師専門の転職エージェントに相談することが解決への近道になります。

多くの医師からのキャリア相談を受けて来た経験のあるエージェントであれば、医師一人ひとりのキャリアやスキルの棚卸を行った上で、条件の整理や優先順位付けを適切にサポートしてくれるでしょう。

実際96.9%の医師が、エージェントの活用は転職活動のタイパを上げると回答しています(「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を合計)。

Q:転職活動の際、エージェントを活用することでタイパや効率は上がると思いますか?

もし自分の軸をどのように考えれば良いかわからない場合には、医師専門の転職エージェントに相談することが解決への近道になります。
多くの医師からのキャリア相談を受けて来た経験のあるエージェントであれば、医師一人ひとりのキャリアやスキルの棚卸を行った上で、条件の整理や優先順位付けを適切にサポートしてくれるでしょう。

実際96.9%の医師が、エージェントの活用は転職活動のタイパを上げると回答しています(「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を合計)。

Q:転職活動の際、エージェントを活用することでタイパや効率は上がると思いますか?
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③「精度の高い情報」を集める

医師の転職活動では、正確性が担保された精度の高い情報をもとに検討することも大切なポイントの一つです。

しかし世の中には非常に多くの情報が溢れており、中には誤った情報も含まれていることを知っておく必要があります。

このような実情を踏まえた上で、多くの時間をかけずに正確な情報を得たい場合には、医師専門の転職エージェントからの情報提供がオススメです。

今回の調査でも、求人や医療機関について情報収集を行うときは「医師求人サイト・エージェント」を利用するとタイパが良いと回答した医師が突出して多くなっています。

Q:求人や募集元の医療機関について調べるとき、どのような方法で情報収集するのがタイパが良いと思いますか?

Q:求人や募集元の医療機関について調べるとき、どのような方法で情報収集するのがタイパが良いと思いますか?

▼医師からのコメント

さまざまな条件の求人提案を受けられるから。(50代/消化器外科/勤務医(民間病院))

・まだホームページなどに掲載されていない新規の求人や詳細の情報を持っている。自分の希望に合う求人先を提案してくれて、効率良く就職先が見つかった。(60代/健診・ドック/勤務医(健診施設や老健など))

医師専門の転職エージェントは、日頃から医療機関と密にコミュニケーションを取っているため、最新の動向や事業戦略といった情報以外にも多くの情報を持っています。

また、一般公開されていない求人を保有しているケースもあり、思わぬ求人と出会えることもあります。

医師の転職活動でタイパを重視するメリットとデメリット

医師の転職活動でタイパを重視するメリットとデメリット

最後に、医師が転職活動でタイパを重視することによるメリットとデメリットをご紹介します。

医師に聞く、転職活動でタイパを重視するメリットとデメリット

転職活動でタイパを意識することによるメリットとデメリットについて尋ねた質問では、「どちらともいえない」(50.9%)という立場の医師が最多となりました。

Q:転職活動においてタイパを意識することについて、メリットとデメリットのどちらが大きいと思いますか?

転職活動でタイパを意識することによるメリットとデメリットについて尋ねた質問では、「どちらともいえない」(50.9%)という立場の医師が最多となりました。

Q:転職活動においてタイパを意識することについて、メリットとデメリットのどちらが大きいと思いますか?

転職活動でタイパを重視するメリット

次いで多い「メリットの方が大きい」(41.7%)と答えた医師からは、以下のようなコメントが寄せられました。

時間に制限がある中で探すため。(40代/健診・ドック/勤務医(フリーランス))

・労働環境をじっくり見た方が良いと思うが、求人の比較検討に時間をかけすぎても決まらない。仕事しながら探すには、条件に合う候補を絞って、効率良く動いた方が良い。(60代/健診・ドック/勤務医(健診施設や老健など))

転職活動でタイパを重視するデメリット

一方で全体の1割弱の医師は、時間をかけてじっくり検討すべきと考えているようです。

急いでも、良い勤務先は見つからない。(40代/消化器外科/勤務医(民間病院))

・タイパを重視すれば、どうしても情報に見落としが生じかねないから。(50代/小児科/勤務医(健診施設や老健など))

一生の仕事場になる可能性もあるため。(40代/一般内科/勤務医(民間病院))

・常勤先を選ぶ機会があるのなら、後悔のないように時間をかけて選びたい。(50代/皮膚科/勤務医(民間病院))

転職活動では、タイパを意識せず「じっくり考える」ことも重要

医師の転職は、長い医師人生における大きな転機ともなり得るものです。

そのため、転職活動は単に「転職先を決めるため」のものではなく、自分の思いや価値観、キャリア観と向き合うため貴重な機会と捉えることができます。

転職活動でタイパを重視しすぎてしまうと、自身の本来の価値観や強み等に気づけないまま、転職先を決めてしまう可能性もあります。

その場合、自身の価値観と合わない医療機関で入職後のギャップに苦しみながら働くことになってしまうかもしれません。

このような事態を回避するためには、情報収集等の効率化できる部分はタイパを重視する一方で、じっくり考えるべき部分は時間をかけて検討することを心がけ、メリハリをつけて転職活動に臨むことが大切です。

「常勤先が忙しくて、転職に向けて動き出せない」という先生は、「Dr.転職なび」のコンサルタントが転職活動における最適なサポートを提供します。ぜひお気軽にご相談ください。

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◆調査概要:医師の「タイパ」に関する意識調査

調査日:2024年6月11日~6月18日

対象:Dr.転職なび・Dr.アルなびに登録する会員医師

調査方法:webアンケート

有効回答数:456

Dr.転職なび編集部

ライター

Dr.転職なび編集部

医師の転職、キャリアアップ応援コンテンツを提供する「Dr.なび」編集部です。医師転職サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

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