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【転職事例】人生で一番緊張…教授への退局申し出から円満退職までの流れ

【退局からの転職】人生で一番緊張した、教授への退職申し出。人脈と医師としての自信で円満退職へ

◆プロフィール

30代/男性 内科系医師(北海道・東北エリア在住)

◆Before>After 転職して変わったことは?

Before

年収:1,200万円

雇用形態:常勤

診療科目: 内科

勤務先:大学病院

After

年収:1,840万円(640万円UP)

雇用形態:常勤

診療科目:内科系専門

勤務先:病院

転居:なし

転職のきっかけ、希望したこと

「自分と家族の生活」を大切にするために始めた転職活動

元々大学の医局が肌になかなか馴染まないと感じていて、将来的なビジョンが見えない状態で長く働いていたんです。一年ごとの短いスパンでの異動がしばらく続いて、正直心身ともに疲弊していました。

そこで自分のため、そして家族のためにも新しい勤務先を探そうと考えて転職活動を始めました。

子どもの教育費が今後必要になるので、今回は自分の専門性を活かした「仕事のやりがい」よりも、「家族と一緒に過ごせる環境」と「収入をしっかり確保すること」を優先に勤務先を探すことにしました。

入職先が決定するまで

複数の紹介会社から、幅広く情報を収集

まずは「Dr.転職なび」を含む4つの求人サイトに登録をして、それぞれの会社の担当者と会いました。各社から案内される求人は正直大きく変わらなかったのですが、結果的に広く情報収集ができたことは良かったと思っています。

最初は「勤務しながら良いところがあれば具体的に考えていこう」くらいのモチベーションで始めていたので、各担当者にも「1年先くらいを目途に探す」とお伝えしていました。

想定外のスピードで転職先が決まり、急いで退職交渉へ

でも実際に活動をスタートしてみたら、開始から1か月~2か月くらいの間で各社から紹介された施設の見学がどんどん進みました。

そしてそのなかで出会ったのが、「Dr.転職なび」から紹介された今の勤務先です。病院側は、ちょうど自分の専門分野の診療ができる医師を探していました。

この施設なら当初優先度を下げていた「専門性を活かして働く」というやりがいの部分も叶えることができますし、他の条件もキャリアアドバイザーの方が希望に合う形で交渉・調整を進めてくれました。

まだ大学の医局には退職の申し出をする前でしたが、先方の院長からは「いつから来てもらえますか?」と熱烈なアプローチを受けました。自分の意向も早々に固まっていたので、その面談の翌日から急いで退職の申し出に向けて動きました。

それが、入職のだいたい半年くらい前です。

退職交渉は、身近な人と相談をしながら慎重に進めた

まずは、医局からの派遣先でその時お世話になっていた病院の院長に話をしました。

退職の意向を伝えると、やはり引き留めてはいただいたんですが…実は以前たまたま院長とお酒をご一緒させていただいたタイミングで転職の可能性について少しお話をしていたことがあって。そのことを覚えてくださっていたので、残念がってはいただいたものの無理な引き留めはなく、了承していただけました。

次に相談をしたのは、大学の医局長です。退職の意向を伝えて、教授との面談の日程を調整してもらえるようにお願いしました。

退職意向を申し出た後、教授からは予想外の反応が

そしていよいよ教授に時間をいただいて、退職意向を申し出る日がきました。

今考えてもこれまでの人生で一番、緊張した時間でした。すでに医局長からの話などで察しはついておられるかとは思いましたが、改めて自分の口から退職の意思を伝えました。

その結果、大きく驚かれることも無理な引き留めをされることもなく、拍子抜けするくらい穏やかに意向を受け入れてもらうことができました。

大きく安心したと同時に、

「真面目に、医局のために勤務してくれた。地方への派遣にも応じ、後輩への指導もしながら何年も頑張ってくれた。医局の流儀とするところはしっかりとやりきってくれた」

と教授が自分を高く評価してくだったことをとても嬉しく感じました。

申し出の前は「最悪は喧嘩別れになっても…」と覚悟を決めていましたが、教授にはとても紳士的な対応をしていただけて、本当にほっとしました。

医局とも良好な関係を継続しながら、新天地へ

結局、実は今も退局していないんです。教授からのご提案をお受けして「医局に籍を残したまま、医局人事からは外れる」という形で、今回の転職をしました。

いまでも毎年行われる若手の発表を聞く会や(昨年は無かったけど)忘年会などの医局のイベントにも声をかけてもらって参加しているんですよ。一時は喧嘩別れも覚悟していた医局ととても良い形で関係を続けることができて、本当に良かったです。

そんなこんなで教授に了承をいただいたのが10月。その約半年後、翌年の4月に今の勤務先に入職しました。

転職で実現できたこと

転職で実現できたこと

・「希望のエリア」で転居なく、転職できた。

・「収入」は、以前より年間で640万円増やすことができた。

・当初諦めていた「仕事のやりがい」も実現できた。

「Dr.転職なび」を利用した感想

今回の転職の感想は「想像以上に大成功」でした。

担当のキャリアアドバイザーの方は、きちんと自身の状況や譲れない条件を汲み取ってくれた上で求人調査や条件交渉をして、求人を案内してくれました。

今回はそのなかで、「勤務地」「収入」そして当初優先度を下げていた「やりがい」のすべてにおいて妥協せずに希望が叶う施設と出会うことができて、とても満足しています。

今の勤務先があるエリアは、自分が領域とする専門を診れる医師が少ない「空白地帯」で、患者様は今まで遠方の施設までわざわざ通っていたそうです。

これからは市民への啓発活動を行ったり、周辺の病院からのご紹介を積極的に受ける等を行ったりして、より患者様が予防や治療に取り組みやすいエリアにしてきたいと考えています。

転職を検討している先生にメッセージ

今回とても良い形で希望の施設に転職をできたことは、自分の「運」もあるかもしれません。

ただ、それ以上に「今まで自分がやってきたこと」が、今回の転職成功の背中を押してくれました。「専門領域は、自信を持って対応できる」という強い気持ちがあったからこそ、今回のような好条件での転職が叶ったんだと思っています。

大学の医局を抜ける、今の勤務先に退職意向を伝えるのは、たしかに簡単ではないことです。

でもご自身の勤務の中で積み重ねた「医師としての自信」をしっかり持った状態で動き出せば、きっと良い結果に繋がると思います。

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Dr.転職なび編集部

ライター

Dr.転職なび編集部

医師の転職、キャリアアップ応援コンテンツを提供する「Dr.なび」編集部です。医師転職サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

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