![【調査】研修医(初期研修医・専攻医)の平均年収とは?年収アップの方法も解説](https://tenshoku.doctor-navi.jp/blog/wp-content/uploads/2021/12/転なびtop-14.png)
医師は大学の医学部を卒業し医師国家試験に合格すると、研修医(初期研修医)として臨床研修期間に入ります。
そして初期研修を修了後、多くの医師は専門医の取得を目指し、専攻医として研修プログラムに参加します。
研修先での仕事の進め方や医療技術の習得はもちろん大切ですが、やはり社会人としては「年収も気になる…」というのが本音なのではないでしょうか。
本記事では厚生労働省のデータを参考にして、研修医(初期研修医・専攻医)の平均年収をご紹介します。
「研修医の平均年収を知りたい」「もっと年収を上げたい」とお考えの方は、参考になさってみてください。
初期研修医の平均年収っていくら?
初期研修医の平均年収は1年次で約435万円、2年次で約481万円
厚生労働省の「臨床病院における研修医の処遇」によると、初期研修医の平均年収は1年次で4,352,610円、2年次は4,812,899円です。
◆初期研修医の平均年収
1年次 | 4,352,610円 |
2年次 | 4,812,899円 |
※推計年収は、研修医の業務量、住居、通勤経路、家族構成にかかわらず決まって支払われる給与(賞与含む)。
※平成23年度に臨床研修の実施を予定している全国の基幹型臨床研修病院の推計年収の平均を算出した。
※研修医に対して年間720万円以上の給与を支払っている病院に対しては、補助金を一定割合削減している。
厚生労働省「臨床病院における研修医の処遇」をもとに編集部にて作成
初期研修医の平均年収は、大学病院よりも臨床研修病院で勤務している方が高い
なお初期研修医の年収は、年次だけでなく研修先の医療機関によっても違いがみられます。
◆勤務先別 初期研修医(1年目)の平均年収
最小 | 最大 | 平均 | |
---|---|---|---|
大学病院 | 1,842,000円 | 4,239,600円 | 3,074,172円 |
臨床研修病院 | 2,358,000円 | 9,550,000円 | 4,510,339円 |
※推計年収は、研修医の業務量、住居、通勤経路、家族構成にかかわらず決まって支払われる給与(賞与含む)。
※平成23年度に臨床研修の実施を予定している全国の基幹型臨床研修病院の推計年収の平均を算出した。
※研修医に対して年間720万円以上の給与を支払っている病院に対しては、補助金を一定割合削減している。
厚生労働省「臨床病院における研修医の処遇」をもとに編集部にて作成
平均年収に注目してみると、同じ1年次の場合も約144万円、2年次では約190万円の開きが見られます。
初期研修医の年収は、大学病院よりも臨床研修病院の方が高くなる傾向があるようです。
専攻医の平均年収っていくら?
![専攻医の平均年収っていくら?](https://tenshoku.doctor-navi.jp/blog/wp-content/uploads/2023/04/挿入画像-14.jpg)
次に、2年間の初期研修を終えた専攻医の平均年収をみていきましょう。
専攻医の年収は、約696万円~969万円が目安
専攻医の平均年収の参考値として、今回は厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに数値を算出。
大学卒業後、2年の初期研修を終え専攻医となる26歳前後に相当する「25歳~29歳」および「30歳~34歳」の医師に支給されている給与額を参照しました。
年齢については個人差があり、また上記の年齢層には初期研修医も含まれる可能性もあるため、参考値のひとつとしてご覧ください。
なお、今回の調査結果における年収に「非常勤先からのアルバイト収入」は含まれていません。
25歳~29歳 | 696.2万円 |
30歳~34歳 | 969.2万円 |
※企業規模計(10人以上)のデータを参照。「きまって支給する現金給与額」×12(か月)に「年間賞与その他特別給与額」を合計。
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに編集部にて作成
上記のように、25歳~29歳の医師の平均年収は約696万円、30歳~34歳の場合は約969万円となっています。
初期研修を修了した専攻医は、診療を行うことが可能な一人の「医師」として扱われる立場です。
そのため、前期研修医よりも年収が大きく上がる傾向がみられます。
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専攻医がさらに年収を増やす方法は?
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専攻医から、アルバイトが可能になる
前期研修医は研修に専念する義務があることから、医療法でアルバイトすることは認められていません。
一方の臨床研修を修了した専攻医は、基本的にはアルバイトをすることができます。
医局や知人、医師専用の求人サイト等を通じてアルバイトをするなど、研修先とは異なる医療機関で外勤をする医師は多くいます。
求人更新数、業界No.1!
専攻医が年収を上げたいなら、アルバイトがオススメ!
「Dr.アルなび」の調査(※)によると、常勤先以外の医療機関でアルバイトをしている医師は全体の77.3%にのぼります。
また、アルバイト先からの収入が「100万円以上」ある医師は74.3%、「300万円以上」は45.1%、「600万円以上」は22.1%となっています。
さらに、アルバイトで「1,000万円以上」の年収を得ているという医師も11.7%います。
![アルバイト先からの収入](https://tenshoku.doctor-navi.jp/blog/wp-content/uploads/2023/04/回答数:343-4.png)
この結果からも専攻医が「今よりも年収を上げたい」場合には、アルバイトは非常に有効な方法といえそうです。
▼調査結果をもっと詳しく
ただし研修先によっては、事前に申請が必要であったり、副業が禁止されていたりすることも。
トラブルを避けるためにも、しっかりと確認しておくようにしましょう。
また、当直アルバイトによって睡眠不足になってしまう等、くれぐれも本業に支障をきたさない程度に勤務予定を調整することも必要です。
以上、研修医(初期研修医・専攻医)の平均年収に関するデータをご紹介しました。
研修医は研修先によって年収帯が大きく異なるため、医療機関の検討時には「年収」も大切な要素として考慮しておきたいところです。
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▼専攻医の先生にオススメの記事
(※)調査概要「アルバイト(非常勤勤務)のご経験・エピソードに関するアンケート」
調査日:2023年2月7日~2月14日
対象:Dr.転職なび・Dr.アルなびに登録する会員医師
調査方法:webアンケート
有効回答数:398