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研修医の平均年収・給与額を調べてみた

医学部で6年間学んだ後、国家資格に合格し晴れて「医師」の資格を手にした研修医の皆さんは、夢や希望に胸を躍らせていることでしょう。

研修先での仕事の進め方や医療技術の習得はもちろん大切ですが、やはり社会人としては年収も気になる…というのが本音ではないでしょうか。

本記事では、一般的な研修医の年収や研修医としての仕事内容、収入への満足度などをまとめました。 

初期研修医の年収っていくら?1年目と2年目の平均年収

初めに、気になる初期研修医の平均年収から見てみましょう。

資料によって数値が異なるので、あくまでも目安として参考になさってください。

また、初期研修中はローテートとなりますので、診療科目別による年収の差はありません。

初期研修医1年次の平均年収・給与額

初期研修医1年次の平均年収についてです。

少し古いデータではありますが、2011(平成23)年の厚生労働省の調査「臨床病院における研修医の処遇」*をもとに見ていきます。

  • 大学病院における研修医1年次の年収は3,074,172円(月の給与額:約25万円)
  • 臨床研修病院における研修医1年次の年収は4,510,339円*(月の給与額:約38万円)

さらに、最小と最大の平均年収額の差を見てみると、大学病院では最大4,239,600円*で最小1,842,000円*と約240万円もの開きがあります。

また、臨床研修病院では最大9,550,000円*で最小は2,358,000円*と約720万円もの大きな違いがあります。

なお、研修医1年目の大学病院と臨床研修病院との平均年収は、4,352,610円*と算出されています。

 *出典:厚生労働省『臨床病院における研修医の処遇

初期研修医2年次の平均年収・給与額

次に、初期研修医2年次の平均年収と給与額です。

・大学病院における研修医2年次の年収は3,123,132円*(月の給与額:約26万円)

・臨床研修病院における研修医2年次の年収は5,021,376円*(月の給与額:約42万)

2年目になると少しだけアップするところが多く、最小と最大の平均年収額の差を見てみると、大学病院では最大4,560,000円*で最小1,842,000円*で約270万円、臨床研修病院では最大10,026,000円*で最小2,419,200円*と約760万円ものかなり大きな開きになってきます。

なお、研修医2年目の大学病院と臨床研修病院との平均年収は、4,812,899円*と算出されています。

 *出典:厚生労働省『臨床病院における研修医の処遇

研修医の年収はこれまでどう推移してきた?

どう変化してきた?研修医の収入

研修医の年収については、過去に大きな動きがありました。

医学業界を鋭い視点で描いた、山崎豊子さんの小説『白い巨塔』を読まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

同小説が発表された1960年代当時は、研修医の給料は無給に近かったとも言われ、足りない分はアルバイトと掛け持ちすることで生活費を補っていたと言われています。**

こういった研修医の状況に大きな変化が起こったきっかけは、2004(平成16)年の新臨床研修制度導入です。

日本の医療にとっても大きな転換となったこちらの制度では、初期研修医はアルバイトを禁止され、研修に集中できるように配慮されているのが特徴です。

その中で、厚生労働省は初期研修医に対して適正な給与の支給をするよう、補助金を出して研修病院に求めました。

ご存じのとおり、初期研修医制度の導入により当たり前に研修医が入ってくるというそれまでの常識が変わり、研修医獲得のために病院が努力をしないといけないという状況を作りだしました。

その努力の一つとして、高い水準の給与を用意する病院が増加した影響もあり、2011 (平成23)年の研修医1年目の平均年収は435万円**に上がったと報告されています。

**厚生労働省『医師の卒後研修の現状と課題

研修医の仕事って大変なの?みんな年収に満足してる?

最後に「研修医」についておさらいし、現在の研修医の状況やその後の収入について見ていきましょう。

医学部を卒業して無事医師国家資格に合格した後の2年間は、「初期臨床研修医」として大学病院や臨床研修病院で具体的な知識や技術を学びます。

一般的には、1年目は救急や外科、内科、麻酔科など幅広い医療現場の研修を受け、2年目に希望する科でより実務的な内容を学んでいきます。この1~2年間は研修に集中するため、病院が用意する宿舎で生活するという人も多いそうです。

初期研修医の仕事は、朝早くから出勤してカルテのチェックやカンファレンスのほか、病棟の回診、カルテ記入、外来、外科の場合は手術の手伝い、勉強会、日によっては当直もあり、多忙を極めます。

実際のところ、研修医の仕事量が報酬に見合っているのかも気になりますよね。厚生労働省の調査によると、病床数が多い病院に勤務しているほど、研修医が処遇や待遇、プログラムに「満足していない」と答えた率が高くなってしまっているのです***。

果たして、この不満は研修期間を終えると解決するのでしょうか。

***厚生労働省『平成29年臨床研修修了者アンケート調査』

卒業後、年収が安定するのはいつ?

初期研修終了後の3~5年目までを「後期臨床研修医」や「専修医」と呼び、初期研修を終えた医師たちは自分の進みたい科でさらに勉強を重ねます。

安定して平均年収が1,000万円に落ち着くのは、医学部を卒業してからおよそ5年~10年後と言われています****。年収だけがすべてではありませんが、目標として定めることはできそうですね。

本記事では、研修医の年収について見てきました。一般的な数値や過去の推移、研修後の年収なども参考になったでしょうか。

医療界の担い手として期待される研修医の皆さんは、将来どういった診療を目指すか、人生の目標をどうするかなど、考えておく内容がたくさんあります。

年収だけにとらわれず、幅広い視野で自分に合う研修先を選び、高い志を持って挑まれることを期待しています。

****厚生労働省『賃金構造基本統計調査

Dr.転職なび編集部

ライター

Dr.転職なび編集部

医師の転職、キャリアアップ応援コンテンツを提供する「Dr.なび」編集部です。医師転職サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

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