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医師の給与・年収はどのように決まる?3つのパターンと年収アップのポイントを解説

医師の給与・年収は どう決まる?

労働者が仕事で果たした役割や成果など、労働の対価として事業主から支払われるお金を給与といいます。

働き方、生活のスタイルによって必要となる金額は人それぞれですが、誰もが一度は「自分の仕事内容と給与は見合っているのだろうか…?」と考えたことがあるのではないでしょうか。

医師が「現在の給与を改善したい」「年収を上げたい」と考えた時、まずは年収の決定基準を把握することが欠かせません。
そして、その基準における評価を上げるということが有効な手立てになるはずです。

本記事では、医師の給与額に対する満足度や対処法、そして医師の給与額がどのように決定されているのかについて解説していきます。

医師の給与に対する満足度

医師は、自身が受け取っている給与額についてどのような評価をしているのでしょうか。

少し古いデータにはなりますが、労働政策研究・研修機構による調査結果から 医師が自身の給与額とどのように向き合っているのか確認していきましょう。

医師が働く上で最も不満を感じやすいのは「給与・賃金の額」

医療業務に携わるうえでの満足度を尋ねたところ、「満足である」(※1)が最も高かったのは「勤務先(職場全体)」(64.0%)であり、次いで「勤務先の仕事の質、内容」(58.6%)、「患者(とその家族)との関係」(56.4%)、「職場の人間関係」(56.2%)の順に高い割合となりました。

(※1)「満足している」「まあ満足」の合計値

一方で「不満である」(※2)とする割合が最も高くなったのは「給料・賃金の額」(37.7%)であり、次いで「休日・休暇の日数」(37.0%)、「研究等スキル向上やキャリアアップに費やす時間」(29.3%)、「労働時間の長さ」(28.1%)などとなっています。

(※2)「不満」「少し不満」の合計値

医療業務に携わるうえでの満足度

独立行政法人 労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」をもとに編集部で作成

「収入を増やしたい」という思いがきっかけで転職する医師は多い

上述の調査では、医業に携わるうえで医師が最も不満を感じやすいのは「給料・賃金の額」であるという結果が示されていましたが、この「給与・賃金の額への不満」がきっかけとなって転職に踏み切る医師も多くいます

実際に、Dr.転職なびで実際に転職をした医師に行ったアンケート(※)においても、多くの医師が転職理由として「収入アップ」(回答数:29)を挙げています。

Q:今回転職した理由を教えて下さい。(最大3つまで選択可)

Q:今回転職した理由を教えて下さい。(最大3つまで選択可)

また今回の転職で年収が上がったかどうかを尋ねたところ、転職前よりも年収が「上がった」医師は全体の55.6%を占めています。
なお、全体のおよそ6割の医師は「300万円以上年収が上がった」と回答しています。

Q:今回の転職で、どのくらい年収が上がりましたか?

Q:今回の転職で、どのくらい年収が上がりましたか?

上記のアンケート結果から、年収アップを目指して転職活動を行い、しっかりと年収増につなげている医師が多いことが分かります。

医療機関による医師給与の決め方と年収アップのポイント

医療機関による医師給与の決め方と年収アップのポイント

給与は仕事をしていく上でのモチベーションを維持していくためにも大切な要素です。

しかし、医師として働く中で
「仕事は増えているのに、給与額はここ数年変わっていない」
「自分の専門性やスキルが、給与に反映されていない」
「自分の方が責任のある仕事を任されているのに、同僚医師より給与額が低い」

など、自身の給与額に対してモヤモヤした不満を抱えている方も少なくないのではないでしょうか。

次に、医師の給与がどのようにして決められることが多いのかという基準に着目しながら、自分が満足できる年収提示を受けるためのポイントをご紹介します。

医師の給与の決め方①医師としての経験年数で決める

医師の給与を決める際、医師としてキャリアを歩み始めてからの年数、いわゆる医歴を基準として年収帯や役職を定めるという方法があります。

実際の募集でも、医師としての経験年数が5年か10年かによって医療機関側から提示される年収が異なるというケースは多くあります。

ただし、医歴は変えられるものではありません。
医歴重視で給与額を算出する医療機関で年収アップを目指す場合には、職務経歴書などの応募書類や医療機関との面談・病院見学の場などで 医歴以外のアピールポイントを効果的に訴求することが重要となるでしょう。

医師の給与の決め方②現在の勤務先における年収を考慮して決める

医師が現在の勤務先でどのくらいの給与を受け取っているかを確認・考慮したうえで、給与額を算出する方法もあります。
その場合は、勤務日数や担当している業務の内容などを詳しく確認されたうえで金額が提示されるという流れが多いでしょう。

なお、転職先で「今よりも業務内容を広げる」「当直回数を増やす」「責任あるポジションに就く」といった現職での勤務内容にプラスαとなる何らかの要素がない限り、大きな年収アップを望むことは難しいかもしれません。

しかし、年収を上げることばかりに目を向けすぎるのも得策ではありません。
「転職して希望の年収は得られたものの、仕事量を増やして過重労働になってしまった結果、体調を崩してしまった」という事例もあります。

できるだけ長く安心して働き続けることができるように、「今よりも年収を上げたい」と考える際には、自身が本当に満足と思えるワークライフバランスについても合わせて考えてみましょう

医師の給与の決め方③医師の経験やスキル・保有している資格を考慮して決める

転職エージェントを介した転職活動で多くみられるのは、医師との面談を実施したのち、最終的な提示金額が決まるパターンです。

医師のこれまでの経験やスキル・保有している資格によって年収の目安となる金額が設定されており、加えて医療機関が求める医師像との合致度などを加味して、内定後に正式な年収額が提示されるケースが多くなっています。

なお医師の転職では、細かな勤務内容や雇用条件について確認したり交渉したりする機会が多くあります。
そのようなときに心強い味方となるのが、転職エージェントです。

特に給与など待遇に関することなどのような 自身では「直接言いにくい…」と思えることも、経験豊富なコンサルタントが代行して医療機関へ確認・交渉してくれるので安心です。

多くの転職エージェントは、無料で利用することができます。
医師転職のプロである転職エージェントを上手に活用して、後悔を残さないようにしっかりと確認・交渉を行いながら転職活動を進めていきましょう

以上、医師の給与の決め方や年収アップを目指すためのポイントをご紹介しました。

2024年4月からは、「医師の働き方改革」が始まります。
時間外労働の上限規制などの影響によって常勤先・非常勤先での労働時間が減り、その分収入が減ってしまう医師も少なくないとされています。

このように医師の年収事情にも大きな変化が起きる転機を前に、ご自身の年収や働き方について今一度見直してみませんか?

医師の年収や勤務条件の「相場感覚」を養うなら

(※)調査概要

調査日:2021年11月下旬

対象:Dr.転職なびを介して、2020年4月~2021年8月に入職した医師

調査方法:webアンケート

有効回答数:98

Dr.転職なび編集部

ライター

Dr.転職なび編集部

医師の転職、キャリアアップ応援コンテンツを提供する「Dr.なび」編集部です。医師転職サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

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