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医師転職で「病院の口コミ」はあてにならない?本当に役立つ情報にたどり着くコツ3選

医師転職で「病院の口コミ」はあてにならない?本当に役立つ情報にたどり着くコツ3選

スマホが広く普及した昨今では、検索エンジンやSNS、口コミなどインターネットによる情報収集は非常に身近なものとなりました。

しかし、すぐに知りたい情報が見つかる手軽さや便利さが進んだ一方で「必要な情報に、なかなかたどり着けない」「正しい情報が見つからない」と感じたご経験はありませんか?

そこで今回「Dr.転職なび」では、情報収集について会員医師にアンケートを実施。

医師430名から寄せられた声をご紹介しながら、病院の口コミに対する医師の向き合い方や、転職を考える医師が情報収集で失敗しないためのコツを解説します。

医師の転職検討時における「病院の口コミ」の影響力と信ぴょう性

転職やアルバイトを検討するとき、知人・友人の口コミやインターネット上に掲載されている口コミ情報を活用しているという方もいるのではないでしょうか。

しかし今回のアンケートでは、病院の口コミの信ぴょう性に疑問を呈する結果が出ています。

60.3%の医師は、転職やアルバイト先の検討に「口コミ」が影響

転職先やアルバイト先を探すとき、該当病院の口コミ内容が検討に影響するかを尋ねた質問では、60.3%の医師が「影響する」と答えています(「大いに影響する」「ある程度影響する」を合計)。

Q:ご自身の転職先やアルバイト先の検討において、口コミはどのくらい影響しますか?

Q:ご自身の転職先やアルバイト先の検討において、口コミはどのくらい影響しますか?

59.0%の医師は「入職後、口コミとのギャップを感じた」

一方で、実際に入職した後で口コミ内容と事実の間にギャップを感じた経験がある医師も約6割にのぼります。

Q:入職した後に、口コミとのギャップを感じたことはありますか?

Q:入職した後に、口コミとのギャップを感じたことはありますか?

▼医師からのコメント

・給料が高く、新社屋も立派なものを建てているような訪問診療所だったが、立派なのは外面だけ。実際は、福利厚生がまったく存在しないという労働環境だった。(大いにある/30代/一般内科(訪問診療)/勤務医(診療所・クリニック))

院長の人柄。実際は、かなり腹黒だった。(大いにある/60代/放射線科/勤務医(民間病院))

・口コミでスタッフの態度が批判されていたが、入職後、人それぞれの感じ方の違いによるもので批判されることではないと思った。(少しある/50代/耳鼻いんこう科/勤務医(非常勤のみ、フリーランス))

90.4%の医師は「勤務先の口コミには、事実でない内容が含まれる」

なお、自身の勤務先に関する口コミを確認した経験がある医師は全体の6割弱となっています。

Q:ご勤務先に関するインターネット上の口コミを確認したことがありますか?

Q:ご勤務先に関するインターネット上の口コミを確認したことがありますか?

さらに、勤務先の口コミを確認したことがある医師へ、その信ぴょう性について尋ねた質問では「すべてが事実」と回答した医師は1割以下でした。

つまり、9割を超える医師は「自院の口コミには事実と異なる内容が含まれている」と認識していることになります。

(上記で「ある」と回答した医師へ)
Q:ご勤務先に関する口コミについて、事実と異なる内容はどのくらい含まれていましたか?

Q:ご勤務先に関する口コミについて、事実と異なる内容はどのくらい含まれていましたか?

▼医師からのコメント

◆診療内容や対応についての口コミ

発熱外来に来た患者が「バイ菌みたいに扱われた」と投稿していた。かなり時間を掛けて対応したのですが。(半分程度は事実と異なる/60代/一般内科/勤務医(クリニック))

・ガイドラインや実臨床のデータに沿った正しい医療を提供していても、患者の希望に沿わない場合はすべて「医療の質が悪い」と批判される。(半分程度は事実と異なる/30代/消化器内科/勤務医(私立の大学病院))

医学的に無理な要求をしてきた挙句、思い通りにならないと暴力的な言動で威圧してきた患者に、あたかも誤診があったかのような書き込みをされた。(3分の1程度は事実と異なる/40代/整形外科/勤務医(クリニック))

◆待ち時間についての口コミ

待ち時間に関するクレームや医師の評判等で、誹謗中傷に極めて近い書き込みがされていた。(半分程度は事実と異なる/30代/消化器内科/勤務医(民間病院))

◆口コミの信ぴょう性に関する意見

・とくに精神科単科病院の口コミを見ていると、妄想的な内容や理不尽な内容の口コミに紛れて正反対の評価の口コミも散見し、信ぴょう性のなさを感じさせられる。(3分の1程度は事実と異なる/30代/一般内科(訪問診療)/勤務医(フリーランス))

・多少歪曲されて、あるいは誤解されて書かれている内容もあろうが、書いている人はすべて事実として書いているのであろう。話半分として受け取るようにはしている。(すべて事実/60代/一般内科/勤務医(民間病院))

実際にその病院を訪れて診療を受けた方による口コミは、1つの情報源として有用なものです。

しかし一方で、掲載前に運営元等の内容確認がなく、誰でも自由に投稿できるような口コミ情報には、事実とは異なるものも紛れている可能性があります。

誤った情報が含まれている可能性を踏まえた上で、転職先やアルバイト先の検討や判断材料の一つとして活用したいところです。

求職中の医師が、情報収集に失敗しないためのポイント3選

求職中の医師が、情報収集に失敗しないためのポイント3選

それでは、転職やアルバイトを検討する際に、信用・信頼できる情報源を見つけるためにはどうしたら良いのでしょうか。

続いて、医師が情報収集で失敗しないためのポイントを3つご紹介します。

①複数の情報源を持つ

最初のポイントは、複数の情報源を活用することです。

情報収集能力が高い方は、インターネットの検索から得られる情報だけではなく、ニュースサイトやSNS、知人の話、テレビ・新聞といったマスメディア等から広く情報を集めています。

医師の転職やアルバイト探しにおいても、1つの情報源に偏りすぎず、多角的な情報を集めた上で総合的に判断することを心がけると良いでしょう。

②情報を鵜呑みにしない

また、得られた情報をそのまま取り入れるのではなく、「一度疑ってみる」という視点も重要です。

世の中で発信されている情報が、すべて正しいものであるとは言い切れません。

その情報が作られた背景や意図も推察しながら、すべてを鵜呑みにしない姿勢が大切です。

具体的には、以下のような視点で情報を精査してみると良いでしょう。

・発信元は誰か

・情報は最新のものか

・内容は一次情報であるか

・内容は正しいものであるか

・その他に考えられる見解はないか

③情報を深堀し、疑問や不明な点を残さない

さらに、集めた情報を深堀して、より詳しく調査していきましょう。

医師の転職やアルバイト探しにおいては、入職後に「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔したりギャップを感じてしまったりする事態を未然に防ぐためにも、疑問や不明点がなくなるまで確認をしていくことが重要です。

また、入職後に想定外の事態に陥らないために、医師が医療機関へ事前に確認した点を尋ねた質問では、以下のようなコメントが寄せられています。

医師が入職前に医療機関に確認したポイント

勤務する時間や曜日、研修日、報酬、当直の有無や曜日・回数、早出居残りの有無。(50代/一般内科/勤務医(民間病院))

交通費や時間外手当、COVID-19対応、どれほどの医療水準の病院か。(30代/麻酔科/勤務医(民間病院))

経営者の人となり・品位。(60代/一般内科/勤務医(クリニック))

宗教や政治に関わる思想の強さや、労働組合による強制がないかどうか。(30代/一般内科/勤務医(フリーランス))

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転職を検討する医師が、本当に必要な情報にたどり着くコツ

転職を検討する医師が、本当に必要な情報にたどり着くコツ

転職やアルバイトの検討で情報収集をする医師にとって本当に役立つ情報は、医師の求人に特化したエージェントを活用することによって効率的に入手できます

81.2%の医師は、求人検討で「エージェントからの情報」が影響

日々の勤務が忙しい医師にとって、検討に必要な情報をじっくりと集めるための時間を確保することは難しいケースも多いでしょう。

そのようなときに役立つのが、医師専門のエージェントの存在です。

エージェントをうまく活用することで、現職の勤務と並行して転職活動を進めたり、スキマ時間で効率的にアルバイト先を探したりすることが可能になります。

今回の調査でも、転職やアルバイト先の検討時に、エージェントからの情報が「大いに影響する」(24.9%)および「ある程度は影響する」(56.3%)と回答した医師は、あわせて全体の8割以上を占めました。

Q:ご自身の転職先やアルバイト先の検討において、エージェントからの情報はどのくらい影響しますか?

Q:ご自身の転職先やアルバイト先の検討において、エージェントからの情報はどのくらい影響しますか?

8割以上の医師が、情報収集でエージェントを活用している理由

なぜ、このように多くの医師が転職やアルバイト探しにおける情報収集でエージェントを活用しているのでしょうか。

入職後のギャップやトラブル回避に役立つ

その理由の一つは、エージェントという第三者を介することで入職後のギャップやトラブルを未然に防ぎやすくなることです。

今回の調査においても、全体の87.9%にのぼる医師は「エージェントを介して転職先やアルバイト先を検討することは、入職後のギャップやトラブル回避に役立つ」と考えていることがわかりました(「大いに役立つ」と「ある程度は役立つ」を合計)。

Q:入職後のギャップやトラブルを回避するために、エージェントを活用することは役立つと思いますか?

Q:入職後のギャップやトラブルを回避するために、エージェントを活用することは役立つと思いますか?

多くの情報や詳しい情報を入手できる

また、エージェントを利用することで、自身では収集が難しいような情報量や情報の精度を担保できるという声も多く寄せられています。

情報が多い。(60代/消化器内科/勤務医(クリニック))

客観的なデータを提供してもらえる。(60代/一般外科/勤務医(民間病院))

症例数や必要スキルがあらかじめわかる。(40代/小児科/勤務医(クリニック))

一般には公開されていない情報を教えてくれた。(50代/美容外科/勤務医(クリニック))

・就業先の立地によって患者層はかなり異なるが、エージェントがそれを丁寧に教えてくれている。(60代/消化器内科/勤務医(クリニック))

雇用条件等の確認や調整を代行してもらえる

知人の伝手で転職する場合、希望や不明点があっても言い出しづらいことから、条件を妥協して働いてしまうというケースがあります。

一方でエージェントが介在する転職では、確認や調査はエージェントが代行してくれるため、納得いくまで条件を確認したり、交渉したりすることも可能です。

有休の取りやすさや講習会等の受講時の取扱いなど、具体的に詳しく雇用条件を確認してもらえた。(40代/呼吸器内科/勤務医(健診施設や老健など))

第三者として調整をしてくれる。(30代/麻酔科/勤務医(民間病院))

直接言いにくい要求を、エージェント経由で伝えることができる。(40代/救急科/勤務医(国立の大学病院))

エージェントを通した方が、報酬などの要望をお互いに出しやすい。(60代/眼科/勤務医(健診施設や老健など))

安心して雇用契約を締結できる

また、口約束等あいまいなものになりやすい雇用契約関連も、しっかりとサポートしてくれるので安心です。

・細かい勤務条件の確認を、書面で残してくれている。(50代/産婦人科/勤務医(フリーランス))

契約があいまいなものにならずに済む。(50代/精神科/勤務医(クリニック))

・細々とした労働契約内容に関して、人づての入職よりも頼りになる。(40代/糖尿病内科/勤務医(フリーランス))

まとめ:効率的に情報収集を進めるなら「Dr.転職なび」がオススメ

精度の高い情報収集をするためには、複数の情報源から情報を入手して情報量を担保することに加え、疑問点をクリアにし、情報を深掘りすることが必要です。

私たち「Dr.転職なび」は約20年にわたり、全国7つの拠点で地域に根差した医師求人の情報収集を行っています。

先生の情報収集をさらに効率化し、後悔しない条件での転職を実現するために、ぜひ「Dr.転職なび」のコンサルタントをご活用ください。

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◆調査概要「インターネット上の口コミ等、情報収集に関するアンケート について」

調査日:2024年5月14日~5月21日

対象:Dr.転職なび・Dr.アルなびに登録する会員医師

調査方法:webアンケート

有効回答数:430

Dr.転職なび編集部

ライター

Dr.転職なび編集部

医師の転職、キャリアアップ応援コンテンツを提供する「Dr.なび」編集部です。医師転職サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

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