- 脊椎の手術件数は兵庫県内トップクラス
- 当院の整形外科は、私を含め、数名の常勤医師が在籍しておりますが、1ヶ月あたりの平均外来患者数は約3,500人となります。多くが、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎変性側弯症の患者です。
椎間板ヘルニアは、以前と違い、疼痛治療藥の進歩により、手術を必要とする症例は格段に減りました。神経ブロックで痛みをとり、症状を緩和させ、ヘルニアの縮小を待つ「保存療法」で治る人が少なくありません。神経障害が強く、手術が必要となった患者の数は、2023年度実績では72人。近年大きな変化はありません。
手術数が最も多いのは、脊柱管狭窄症です。高齢化に伴い、病態も変化しており、以前は単椎間狭窄が多かったのですが、多椎間の狭窄や脊柱管外側狭窄が増え、変性側弯による外側狭窄が増加しています。
当院は顕微鏡や内視鏡を使い、メスを入れる部分を少なくし、患者へのダメージを最大限に抑える低侵襲手術の技術が特色です。2023年の脊椎の手術患者数は約397人(整形外科全体では607件)と兵庫県内でもトップクラスの症例数を誇っています。