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医師の夏のボーナス(賞与)を調査!医師516名の支給状況・支給額は?

【2023年・夏】医師のボーナス(賞与)について調査!医師516名の支給状況・支給額は?

夏といえば気になるのが、夏のボーナス(賞与)ですよね。
夏休みを満喫するための原資のひとつとしても、支給を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。

「Dr.転職なび」の調査結果では、勤務先からのボーナス支給があった医師は全体の32.6%であり、支給額は「51万円~100万円」が33.6%で最も多いという結果となっています。

本記事では、医師から寄せられた声をご紹介しながら、医師のボーナス事情をご紹介します。

【2023年・夏】医師のボーナス支給状況は?

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、従業員10人以上の医療機関において常勤として働く医師の年間賞与その他特別給与額(ボーナス)の平均額は、1,135,700円とされています(※)。
(※)調査対象は、従業員10人以上の事業所(病院、クリニック、老健施設など)の常用労働者に限定。

それでは今年の夏のボーナスは、どのような状況なのでしょうか。医師516名に尋ねました。

2023年・夏のボーナスを支給された医師は、全体の32.6%

Q:今夏のボーナス支給状況を教えてください。

今年の夏のボーナスの支給状況を尋ねたところ、最も多くなったのは「勤務先に制度がないため、支給されない」(49.2%)で、全体のおよそ半数を占めました。

医師と医療機関の雇用契約では、年俸制が採用されているケースが多くあります。

年俸制は、一般的にその年の成果や能力などの評価に応じて翌年度の給与総額が決定される仕組みです。
そのため、年俸制ではボーナスという制度自体がないという傾向が高くなります。

次いで多くなったのは「既に支給された」(22.5%)で、「これから支給される予定」(10.1%)と合わせて、約3割の医師が今年の夏のボーナスを受け取っている(これから受け取る)ことが分かります。

また「フリーランスのため、ボーナスはない」(18.2%)と回答した医師も、約2割を占めています。

ボーナス支給率は、「大学病院・大学で働く医師」の方が高い

続いて、大学病院および大学で働く勤務医と、大学病院以外の医療機関で働く勤務医のボーナス支給状況を比較しました。

◆大学および大学病院で働く医師のボーナス支給状況

◆大学および大学病院の勤務医

「既に支給された」および「これから支給される予定」と回答した医師の割合を見てみると、大学病院・大学の勤務医は55.2%と半数を超えています。

◆大学病院以外の病院、診療所・クリニック、健診施設、老健で働く医師のボーナス支給状況

◆勤務医(大学病院以外の病院、診療所・クリニック、健診施設、老健)

一方で大学病院以外の医療機関で働く勤務医は37.5%であり、ボーナス支給率は大学病院・大学の勤務医の方が高いという状況がうかがわれる結果となりました。

【2023年・夏】医師のボーナス支給額はどのくらい?

【2023年・夏】医師のボーナス支給額はどのくらい?

次に 今年の夏ボーナスを「支給された」と回答した医師・116名に、具体的にどのくらい支給されたか尋ねました。

2023年・夏のボーナス支給額は「51万円~100万円」が最多

Q:ボーナス支給額は、どのくらいでしたか?

Q:ボーナス支給額は、どのくらいでしたか?

最も多かったのは「51万円~100万円」(33.6%)であり、次いで「101万円~150万円」(32.8%)、「10万円~50万円」(23.3%)となりました。

ボーナス支給額は「昨年と変わらない」が最多

Q:昨年と比べて、ボーナスの金額は増えましたか?

支給額について昨年からの増減を尋ねたところ、最も多かったのは「変わらない」(43.1%)でした。

その他、昨年よりも支給額が「減った」(29.3%)と感じる医師の方が、「増えた」(18.1%)と感じる医師よりも多くなっています。

ボーナス支給額は、「大学病院・大学以外の医療機関で働く医師」の方が多い

続いて、大学病院および大学で働く勤務医と、大学病院以外の医療機関で働く勤務医のボーナス支給額を比較しました。

◆大学および大学病院で働く医師のボーナス支給状況

Q:ボーナス支給額は、どのくらいでしたか?

大学病院・大学の勤務医で最も多いのは「51万円~100万円」(44.8%)で、次いで「10万円~50万円」(34.5%)、「101万円~150万円」(17.2%)となりました。

支給額が50万円以上だった医師の割合を見てみると、全体の62.0%(「51万円~100万円」「101万円~150万円」を合計)を占めました。

◆大学病院以外の病院、診療所・クリニック、健診施設、老健の勤務医で働く医師のボーナス支給額

Q:ボーナス支給額は、どのくらいでしたか?

一方の大学病院・大学以外の医療機関で働く医師の状況を見てみると、最も多いのは「101万円~150万円」(37.9%)で、「51万円~100万円」(31.0%)、「10万円~50万円」(18.4%)が続きます。

支給額が50万円以上だった医師は、71.2%(「51万円~100万円」「101万円~150万円」「201万円以上」を合計)にのぼり、大学病院・大学以外の医療機関で働く医師より約10%高いという結果となっています。

医師のボーナス支給額への納得度と、転職時のボーナス重視度は?

医師のボーナス支給額への納得度と、転職時のボーナス重視度は?

最後に、今年の夏のボーナス支給額への納得度や、転職検討時にボーナスの有無や支給額をどのくらい重視するか聞きました。

51.8%の医師は、今年のボーナス支給額に「納得している」

今年夏のボーナスを支給された医師の、支給額への納得度は以下の通りです。

Q:今夏のボーナス支給額に対する納得度を教えてください。

Q:今夏のボーナス支給額に対する納得度を教えてください。

最も多くなったのは「まあ納得している」(30.2%)で、次いで「あまり納得していない」(26.7%)、「納得している」(21.6%)となりました。

全体的に見てみると「納得している」は51.8%となり(「納得している」「まあ納得している」を合算)、およそ半数の医師は今年の夏のボーナス支給額に納得していることが分かります。

◆納得している

・減らないだけ、マシ。(50代/耳鼻いんこう科/勤務医(大学病院以外の病院))

一方の「納得していない」は、41.4%となっています(「納得していない」「あまり納得していない」を合算)。

◆あまり納得していない

・もう少し欲しいなぁと思います。(30代/循環器内科/勤務医(大学病院以外の病院))

◆納得していない

・何でも物価高の世の中なのに、賞与を減額されるのは納得できません。(30代/眼科/勤務医(大学病院以外の病院))

・半分以上、税金と社会保障費で引かれている。(50代/一般外科/勤務医(大学病院以外の病院))

転職先を検討する際、ボーナスを重視する医師は58.4%

最後に、今後もし転職をすることがあった場合、検討先となる医療機関のボーナス制度有無やボーナス支給額をどのくらい重視するかについて尋ねました。

Q:今後もし転職をすることがあったら、ボーナスの有無や支給額を重視しますか?

最後に、今後もし転職をすることがあった場合、検討先となる医療機関のボーナス制度有無やボーナス支給額をどのくらい重視するかについて尋ねました。

Q:今後もし転職をすることがあったら、ボーナスの有無や支給額を重視しますか?

上記のように「まあ重視する」(40.3%)が最多であり、次いで「あまり重視しない」(29.1%)、「かなり重視する」(18.2%)、「全く重視しない」(12.6%)となりました。

全体的に見てみると「重視する」は58.5%(「重視する」「まあ重視する」を合算)、「重視しない」は41.5%で、転職検討時にボーナスの有無や支給額を重視する医師の方がやや多いことが分かります。

医師から寄せられたコメントも、抜粋してご紹介します。

◆全く重視しない

重視するのは、あくまで年収。 (50代/消化器内科/勤務医(大学病院以外の病院))

年俸制の医療機関が多いので、ボーナスには期待していない。(40代/泌尿器科/勤務医(大学病院以外の病院))

ボーナスは業績により左右されてしまうので、年俸制がよい。(30代/精神科/勤務医(大学病院以外の病院))

◆あまり重視しない

ボーナス自体はおまけと思っています。(30代/循環器内科/勤務医(大学病院以外の病院))

・賞与よりも、毎月の給与額を重視します。
ただ、もらいすぎても税金や社会保険料に消えるだけなので、働きすぎないことも大事。(30代/眼科/勤務医(大学病院以外の病院))

ボーナスの有無によって、行動は変わらないので。(50代/一般外科/勤務医(大学病院以外の病院))

・お金よりも、自分時間と仕事の質を優先します。(50代/心臓血管外科/勤務医(非常勤のみ))

◆まあ重視する

・収入が多いに越したことはないが、そこまでボーナスにはこだわらない。(50代/耳鼻いんこう科/勤務医(大学病院以外の病院)

・ボーナスよりは普段の月給を重視するが、そもそも年単位の賃金しか気にしていない。(30代/泌尿器科/勤務医(大学病院))

転職時は、おそらく年俸制になると考えている。
ボーナスがもらえるのなら、それにこしたことはないですが。(50代/一般外科/勤務医(大学病院以外の病院))

・(自身が開業をしたことによって、ボーナスを)出す側の苦労が、少しだが理解できるから。(60代/一般内科/開業医)

◆かなり重視する

・収入は、多ければ多いほど嬉しい。(30代/皮膚科/勤務医(大学病院以外の病院))

・今までずっと、ボーナスをもらう生活をしていたため。(50代/呼吸器内科/勤務医(非常勤のみ))

・ボーナスがあった方が頑張れるため。(30代/腎臓内科/勤務医(大学病院))

以上「Dr.転職なび」の会員医師に聞いた、今年の夏のボーナス事情についてお伝えしました。

「自分の仕事ぶりは、正当に評価されているのだろうか?」「今よりも年収を上げたい」とお考えの先生は、私たち「Dr.転職なび」までお気軽にお問い合わせください。

より納得度高く、いきいきと働ける医療機関や働き方の選択肢を、専任のコンサルタントがご案内します。

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◆調査概要「夏休みに関するアンケート」

調査日:2023年7月4日~7月11日

対象:Dr.転職なび・Dr.アルなびに登録する会員医師

調査方法:webアンケート

有効回答数:516

Dr.転職なび編集部

ライター

Dr.転職なび編集部

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